ポプラ文庫 日本文学 【電子限定ＳＳつき】ものがたり洋菓子店 月と私 さんどめの告白

著者名：野村美月【著】/ｏｍｉｓｏ【イラスト】

ポプラ社（2024/10発売）

• ISBN：9784591183526

内容説明

【電子書籍だけのショートストーリーつき特別版！！】　人気洋菓子店「月と私」の腕利きパティシエながら自分に自信がない三田村糖花を支える語部九十九は、お菓子にまつわる魅力的なエッセンスを物語としてお客様に届ける「ストーリーテラー」だ。トラブル続きのクリスマスを乗り越え絆の深まった「月と私」の面々は、バレンタインシーズンに突入。「恋の叶うチョコレート」を求めて大賑わいの店を、語部の元カノを名乗る女性が訪ねてきて――。心温まる人気シリーズ第３弾！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[よこたん]

“なんて麗しい月でしょう、優雅な月でしょう、愛らしい月でしょう、本当に美しい月ですね、綺麗な月ですね”　おそろしく甘い、甘すぎる、甘さ爆発。シリーズ３作目は、チョコレートイベントが炸裂。どうも「月と私」という店のうりはレモン風味のお菓子のようだ。作り手の好みでもあるのだろう。もう月＝レモンを思い浮かべてしまう。お菓子にストーリーを乗せることで、物語も進んでいく。すれ違いや平行線だった想いが少しずつ溶け合っていくさまに安堵した。お菓子の描写がとても繊細で、パクパク食べずにゆっくり味わえと諭されている、多分。

2025/10/11

[坂城 弥生]

それぞれのカップルが少しずつ進展した、バレンタインでした。

2025/03/10

[よっち]

トラブル続きのクリスマスを乗り越え絆の深まった「月と私」の面々。バレンタインシーズンに突入して大賑わいの店を、語部の元カノを名乗る女性が訪ねてくる第3弾。突然の元カノ出現に動揺を隠せない糖花が偶然知ることになった、夏名子さんの三度目の告白に賭ける想い。「月と私」のチョコレートを食べ尽くす会と秘めた想い、麦たち高校生のそれぞれのバレンタイン、七子と旭を結びつけてくれたケーキ。それぞれのエピソードで葛藤を乗り越えて、大切な想いにきちんと向き合えたそれぞれの結末は良かったですね。エピローグもとても甘かったです。

2024/10/02

[荒川叶]

　新作が出るたび楽しみに読んでる一冊 　目次には心揺さぶるでワクワクする言葉がたくさんあふれてる。ストリートテーラーの言葉は綺麗で、心惹かれるものばかり！ 　夏目漱石の英語の訳し方はとてもいいなと思い、私もバレンタインのプレゼントに添えたいと思いました。人によって言葉の表現は本当に様々だと考えられる。また、捉え方も人それぞれ違う事も。 　様々な人の今後が気になる。続編がでたら是非はやく読みたい！

2024/10/12

[coco夏ko10角]

第3弾。ドタバタなクリスマスを乗り越えバレンタイン。これまた大忙し。麦の片想いは相手が鈍感of鈍感だからどうなるかとドキドキ。他にもいくつか進展したカップルが。今巻も表紙イラストかわいい。

2025/03/01