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内容説明
“人喰い人魚”の古い民話が残る田舎町で、永遠の孤独を生きる存在“千年さん”。町が未曾有の大雨に襲われるなか、ついに露わになる人魚伝説の真相。そして初めて彼女と触れあった人間・令子と、その孫娘・一花による、種族と時を超えた交流の行く末は…。同じ世界では生きられない【孤独な人魚×少女たち】のミステリアス異類譚、ここに完結――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
43
妹の仁奈ちゃん、クール。大人になりたくない姉の方が危うい。千年さんの孤独が頂点に達した時、すべてを洗い流すかのような大雨が降りしきる・・・。千年さんに寄り添おうとする一花、そして一花と千年さんのふたりの手を掴もうとする令子おばあちゃん。カタストロフ、そしてカタルシス。それでも千年さん、あのでっかい人魚と一緒に行ってしまって良かったのかな・・。2023/10/18
たけのこ
4
これにて完結の３巻でした。コワイだけじゃなくどこか物悲しい。そんな郷土につたわる昔話のような雰囲気をもって締めてくださいました。なんていうのかなぁ……氷が張るほどつめたくないけど、源流に近い水のつめたさっていうのか……そんな温度が心地よい作品でした。2023/08/27
クマリカ
2
日本的な『神』 善行悪業を裁いて善を助けるとかでなく ヒトとは全く違う異界の存在で 禍福共に気まぐれのようにヒトに与える そういう存在Aを頂点に 恐らく異界と繋がる湖のほとりに住むヒト達C その中間の存在B の構造とつながりが明らかにされ 実はCも普通のヒトではなくBにより近いとなって 水によってそれらがシームレスにつながっている トーテム的なクラン ただ村の異方性とか３代の世代の差異の意味とかは思わせぶりでモヤっとする 2024/11/03
