夜行堂奇譚 参

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夜行堂奇譚 参

  • 著者名:嗣人【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 産業編集センター(2023/08発売)
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  • ポイント 570pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784863113718

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内容説明

隻腕の見鬼・千早と、オカルト嫌いな堅物の県庁生安課・大野木は、骨董屋「夜行堂」店主によって引き合わされ、多発する怪異の解決に挑む。人ではないモノどもが集う場所、決して遠くはない背中合わせの異界で、人の情念や想いが引き起こす数々の呪いと悲劇。その様を静かに眺める、夜行堂店主の真の目的とは…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

121
シリーズ参の一冊。この世界しか今は存在しないような気分にさせてくれるこのスタートの瞬間がとても好き。今作も過去や人物関係が徐々に…という見せ方。自分なりに時系列や関係性を繋ぎ合わせるのも面白いし、今後を感じさせるミステリアスな部分も残されて興味は尽きない。宝石を口に含んだり、彼岸と此岸の境界が曖昧になる瞬間の幻想さ溢れる描写はうっとりするほど。対照的なれどゆるぎない縁を感じる千早&大野木さんも今回も安定の好印象。人もモノも時には時間の流れさえもが縁かも。全ての縁に意味があることを幻想色で表現された怪異譚。2023/09/13

yukaring

87
妖しく耽美な世界観と冒頭から引き込まれる面白さに大満足のシリーズ"参"。日常と背中合わせの異界に迷い込んだ人が集う『夜行堂』。隻腕の千早君と県庁職員の大野木さんが店主の力を借りながら様々な怪異に立ち向かう。闇を抱えた人を呼び寄せる妖刀、"オシロサマ"の呪いに犠牲者の霊にとり殺される殺人鬼、今日も『夜行堂』は人とモノとを繋ぐ。今回は怪異がディープでかなりホラー度高め。謎の人物の登場や帯刀さんや柊さんの過去エピソードも興味深い。ふとした拍子に自分が異界へ迷い込んでいないか不安になってしまうような読後感だった。2023/08/11

眠る山猫屋

71
主人公たちふたりの出番は控え目、冒頭から柊さんと弟子(あの螭に懐かれていた)のほっこりするようなエピソードから。帯刀師匠と木島の若かりし頃の気の置けない師弟関係や木島の系譜である鷹元楸とサイコパス遠野くんの成分率高し。ダークサイド巻か?特に若き木山の煮え滾るような野心、師弟の絆なんて微塵も感じられない傲岸不遜さ。その孫の楸は更に上を行く狂気、いや、狂気以前の人間らしさの欠如が怖い。まさか“あの廃墟団地”も楸の仕業だったとは。彼女の闇の実験はまだまだ続く。主人公たちには全く勝ち目を感じられない・・・。2024/02/20

aki☆

57
シリーズ第三弾。人ならざる物による怪異や事件が次から次に紡がれる連作短篇集は三冊目でも変わらず面白い。最初は読み辛いと感じためちゃくちゃな時系列も今では困惑よりその捻じれて歪んだ世界感がとても魅力的に感じられる。惹き付けられる。『夜行堂』店主、千早と大野木、帯刀に木山、次はどの時代の誰のどんな話だろう?恐々わくわくでページを捲った。恐ろしい事件の裏に潜む悲しい真実に切なくなったり怒りを覚えたり。過去も未来も知りたい事だらけでもっと読んでいたかった。強敵登場、千早くんと大野木さんまだまだ頑張って!2023/09/13

さっちゃん

52
シリーズ第3弾。これまで同様、時系列がバラバラの連作短編集。大野木さんと千早の相棒ぶりが安定感抜群で読んでいてニヤニヤしてしまう。ここにきて鷹元楸と遠野恭也という気になる二人が登場(あれ?既出だった?)。ずいぶんヤバい人達だと思ってたらやっぱり…。あの美嚢団地にもがっつり絡んでたのか。まだまだ補完しきれない物語の狭間に思いを馳せながら、次巻を楽しみに待とう。おぞましいベストは『魔仔』。切ないベストは『討士』。ほっこりベストは『松楓』。2023/09/22

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