内容説明
東城大医学部に通う中学三年生の曾根崎薫は、クラス委員の進藤美智子、ガキ大将の平沼雄介、医学部を目指すガリ勉の三田村優一ら同級生たちと、洞穴の中でみたこともない巨大な「たまご」を発見する。
薫たちは孵化した謎の生物に〈いのち〉と名付け育てようとするが、動物実験の材料にしようとする文科省に囚われてしまう。
〈いのち〉の奪還を試みる薫たちだったが、やがてある医療をめぐる壮大な陰謀が明るみになり、米国政府をも巻き込む巨大な騒動に発展していく……。
大人たちの理不尽に、勇気をもって立ち向かう!
薫たちの奮闘が胸を打つ、「中学生医学生」シリーズ感動の完結編!
カバー装画・挿絵:ヨシタケシンスケ
★豪華電子版特典付き!
「小説 野性時代」連載時扉イラスト
電子版共通あとがき
電子版あとがき『医学のつばさ』
【関連小文】1 「海堂尊×ヨシタケシンスケ 『医学のひよこ』『医学のつばさ』刊行記念対談」
付録1【海堂尊・全著作リスト】
付録2【電子あとがきリスト】
付録3【海堂尊・「桜宮サーガ」作品内年代順】
付録4【「桜宮サーガ」年代順リスト】
付録5【「桜宮サーガ」年表】
付録6【作品相関図】
付録7【桜宮サーガ構造】
付録8【「海堂ラボ」登場人物リスト】 (敬称略)
付録9【「関連小文」索引】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naolog
7
他人のことなどどうでもいい、という「組織」。線引きを過剰に行うことはセクショナリズムとも言うらしい。謎の新生物SF物語は興味が薄れていったが、大人たちの駆け引きと・中学生にしては少し行動的な薫たちの奮闘で胸があつくなった。2023/10/19
KEI-ḡ
6
本シリーズ三部作完結 近著のコロナ三部作よりは各キャラが躍動していて愉しめた。でもこれまで海堂作品読んでないと、各キャラに思い入れ湧かない気がします。 個人的には小説内で世代交代が進んで、寂しいような新たな展開に期待したいような読後感持ちました。 まだ海堂作品が続いていくコトを期待します2024/01/21
トミレン
4
前作からひとまずの大団円。分かりきっていたことだが、メッセージ性(批判性)の強い作品なので、お話自体の面白さはあまり無い。文庫化されている桜宮サーガはこれで全て読んだ……と思う。今後はずっと政治批判色の強い作品ばかりで、医療ミステリは書かないのだろうか。それでも桜宮サーガに列なる作品なら読んでしまうだろうが、やっぱり医療ミステリが読みたいなぁ。2024/03/16
♡kana*
4
完結、なのかな?どこかで、いのちちゃんにも、また会えるといいな🐣2023/09/02
あきのぶ
2
中学生医学生シリーズ完結。ナイチンゲールの沈黙読んで無かったら、サヨて、誰だよ?て、なってたな。いろんな作品が複雑に絡み合うから、下手なマトメサイトの読まなくてもいいは無視したほうがよさそう。2023/12/24