角川文庫<br> 女警

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角川文庫
女警

  • 著者名:古野まほろ【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • KADOKAWA(2021/12発売)
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  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041116258

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内容説明

23歳の女性巡査が男性上官を射殺し、拳銃を持ったままミニパトで逃走、行方不明となった。最大級の警察不祥事による混乱の中、監察官室長・理代は、上級幹部の不可解な焦燥感に気づく。交番勤務の警部補と、実務1年目の女性巡査の間に、一体何があったのか? パワハラ、セクハラ、ハードな泊まり勤務にキャリア・ノンキャリアの対立――果たして真相は。不条理な組織に生きる男女の現実を直視した一気読み警察小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あきら

36
警察組織の内側を政治的な背景と、インタビューによりあぶり出していく。 本当の警察の体質は分からないけど、リアルに感じる話で一気読みでした。 これ読んじゃうと、警察にはなりたくないな、と思ってしまったのでした。2022/01/11

dr2006

32
女性警官を内側からリアルに描く。フィクションと思いたいが作者の経歴(元警察官キャリア)がそれを許さない。A県駅前交番内で警官が警官を殺害し、被疑者の警官が自殺という事件が起きた。主人公姫川理代はキャリアの監察官室長だ。監察は警察官を取締まる警官であり不祥事に対する懲戒を司る。不祥事を早急強引に幕引きしようとする県警の動きに疑義を抱いた姫川は独自の調査を開始した。中略「嘘は人間を他のどんな状態より孤独にするものだ」という一節に感銘を受けた。事件より警察組織における女警の苦境に重きを置く希少な警察小説。濃厚。2023/11/28

NAOAMI

20
情景描写よりも状況説明・事情解説。これを下手に会話で成そうとするためか、小説としてのノリが悪い。新人女性巡査が親子ほど歳の差がある上官を射殺。ミニパトで逃走の挙げ句自殺。それをキャリア監察官・理代が男社会からの妨害に抗いつつ真実に迫る。警察内部事情、男優先組織がもたらす様々な悪癖を晒しながら、パワハラ・セクハラの横行に対抗する女性管理職の戦い方もテーマ。事件の筋読みは余りに簡単。解決は組織論に阻まれ曖昧。結末もフワッとしたオチ。警察内幕モノとしてのリアリティだけ。読みづらく疲れるだけでミステリにもならず。2022/02/18

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

12
令和 3年12月25日 初版。。。青崎と年野はどうなったん?理代が苦しむだけで終わりかマスコミにリークしたのかも上に訴えたのかもわからなかった。やることなすこと全てに手が回っていて愕然としたか。2022/04/05

coldsurgeon

8
組織の力を維持するために、またその組織の中でトップを目指す者にとって、、「人が人に屈辱を与えて、人を飼いならす」ことは、必要なことなのだろうか、とまず思う。県警内部での事件が、警察の権力闘争の道具の一つとして扱われ、人としての尊厳など、どこかへ消えていきそうな物語の顛末。この先に、いかなる明るい未来を見つめることができるかは、読む者が「役割からくる生きづらさ」を理解し、解決できる方法を見つけ出さなくてはならないようだ。2022/02/23

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