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内容説明
原子爆弾の開発から投下までを克明に描いたバンド・デシネの待望の和訳! 17ヵ国で翻訳、フランス本国で19万部のベストセラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
38
新刊コーナーより。墨田区が質の良いバンドデシネを購入し続けてくれていることに本当に感謝しています。ここ数日ほぼこの本にかかりきりでした。フランスの制作陣が描く欧米科学者・政治家の駆け引き、日本の当時の状況、名もなき広島の人々。日本の描写が非常に精巧で、特に現在は平和公園になっている中島地区を俯瞰した絵には息をのみました。前半はノルマンディー上陸作戦まで。フランスらしいな、と思うのは「LA BOMBE 」の独白から始まるからでしょうか。しかし世界の一大事なのに決定権を握るのが白人男子ばかり。なんとまあ!2023/11/08
Susumu Kobayashi
7
内容的にも絵的にもすいすい読み進めるというわけにはいかなかったフランスのバンド・デシネ。原爆が誕生するまでの経緯を、アメリカ、ドイツなどでの状況を併行して描いている。原爆が一人称で語るのはユニーク。2023/08/08
Kyohei Matsumoto
3
科学者と軍事が手を結んで、核兵器が作られていく過程を描いた漫画。読めば読むほど、人間の情とは別でどんどんと計画が動いていく。そして、核保有をするという発想はやはり、他の国に先に持たれたらまずいという考えのもと、先進国で競争のように作られていく。つまりは、これが核抑止力ということの狂気を作り出していくはじめの歴史になるということを思い知らされる。民間人の爆撃、何の罪もない人を逃がしてあげたい気持ち、こんな爆弾を作ったら大変なことになるのではないか、人間としての基本的な感情は大きなうねりにかき消されていく。2025/09/02
たけのこ
2
主にさまざまな科学者の視点から原爆ができるまでと、その投下までを追ったマンガ。作成過程では科学者のなかでもその影響について一枚岩ではなく、いろんな国の思惑のなかで生まれたひとつの爆弾の顛末。比較的読みやすいし、学習マンガとして人生で1度は読むべき良書。2023/12/12
2021 GT
1
原爆開発のプロセスをアメリカだけでなく、ドイツ、日本も含めて描いている。登場人物が多いが映画「オッペンハイマー』よりフォローしやすい。ウランの調達や重水の開発など周辺の事情もよくわかる。2025/08/13