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内容説明
原子爆弾の開発から投下までを克明に描いたバンド・デシネの待望の和訳! 17ヵ国で翻訳、フランス本国で19万部のベストセラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
41
表紙がすべてを語っています。自分自身を正義と信じ、ちょこまかと地上に蠢く有象無象よ…。イスラエル閣僚がガザへの核使用を選択肢にと発言し、今日またジェノサイドとしか言いようのない暴力が続いている。ーそれでもギリギリだけれども極右閣僚が懲戒処分になり、国際社会から一方的な攻撃への非難の声が上がるのは、原爆反対の声をあげ続けた開発者ら重要人物の力が大きいと思う。世界は一握りの特権保持者によって作り変えられてきた。その事実をダイレクトに伝える意欲作です。秀逸。2023/11/08
Susumu Kobayashi
7
下巻では、いよいよ原爆の予備実験が行われ、アメリカ本国では併行して人体実験も行われる。非人道的なことこの上ない。原爆投下による被害も相当なものだったことは絵からも窺える。爆縮で貢献したフォン・ノイマンについての言及がなかったのは不思議。登場人物を切りつめたのかもしれない。原爆死没者慰霊碑には「過ちは繰り返しませぬから」と刻まれているが、同じ過ちを繰り返しそうな昨今の日本である。2023/08/13
monado
1
下巻は原爆が恐ろしいスピードで開発され、それを使用するか否かの複雑な駆け引きが中心となる。上下あわせて大変重厚で一気読みしてしまったが、欲を言えばノイマンが登場しないのが少し寂しい。また参考文献に『この世界の片隅に』がある。2023/08/21
水
0
原爆投下までの歴史の一部を知ることができた。末期癌の患者を選び人体実験が行われていたことは知らなかった。アフリカ系の移民で試し、じゃあ白人系ならどうかと実験を続けたのかと思うと…。プルトニウムファイルなど読みたい本も増えた。ベルギー出身である著者は原爆投下を知らなかったという。私もこの漫画から沢山教えてもらった。その一つがインディアナポリスの沈没。搭乗員の8割が溺死及びサメ被害により死亡。本では因果関係を描いていないが、原爆のデモンストレーション案を却下して投下に踏み切ったのはこの件が一因であるのだろうか2024/03/20
緑虫@漫画
0
★★★☆2023/10/29