講談社文庫<br> ミチクサ先生(上)

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講談社文庫
ミチクサ先生(上)

  • 著者名:伊集院静【著】
  • 価格 ¥913(本体¥830)
  • 講談社(2023/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065318522

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内容説明

ミチクサが多いほうが、人生は面白い!
てっぺんには裏から登ったって、足を滑らせたっていい。あちこちぶつかったほうが道は拓ける。
夏目家の「恥かきっ子」金之助は生まれてすぐに里子に出されたり、年老いた父親にガラクタ扱いされながらも、
道楽者の祖父の影響で子供ながらに寄席や芝居小屋に入り浸る。学校では異例の飛び級で頭角をあらわし、
心のおもむくままにミチクサをして学校を転々とするように。その才能に気付いた兄に英語を仕込まれ、
東京大学予備門に一番で合格した金之助は、そこで生涯の友となる正岡子規と運命の出会いを果たす。

伊集院静がずっと共鳴し、いつか書きたかった夏目“漱石”金之助の青春。

日経新聞の人気連載小説を書籍化し、「日曜日の初耳学」はじめ朝日新聞や「週刊現代」各紙誌で取り上げられ
「ラジオ深夜便」「大竹まことゴールデンラジオ」でも話題になった注目作が文庫化。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

195
僕は漱石の熱心な読者ではないが、それでもこの小説を読むと、また漱石を読み返したくなる。多分にオマージュを含んでいる。なぜ僕は漱石に惹かれるのか?それが何となくわかる。シティ・ボーイ(江戸っ子)で真面目、博学秀才で、情にも熱い。粋、なんである。漱石も愛した落語のリズムが(それは漱石文学の呼吸でもあるが)会話によく活かされている。ときに、あれ?これ漱石が主人公だよね?とおもうような、周辺へウロウロ道草しながら、漱石という人物へ光をあてる。上巻は熊本五高時代まで。さて小説を書きはじめる下巻が愉しみだ。⇒2023/07/17

じいじ

78
伊集院さんが描く「漱石物語」は、想像を超えて面白いです。ご本人夏目漱石が書いた小説は、永年にわたって愉しませてもらってきたが、漱石の人物像については、ほとんど未知だった。どうも幼少期の漱石は、口数の少ない大人しい少年だったようだ。友人正岡子規と親交があったのは周知していたが、その中身は知らなかった。とにかく二人の会話が面白い。「君は英語が達者だから外交官に、ゆくゆくは外務大臣はどうだ」との子規の言に…「ボクは政治家や役人は性に合わん」と漱石はすべもない。嫁さんをもらって…、一気に佳境の下巻へ—。2023/08/14

よっしー

5
★3.5 夏目漱石の人となりが、ちょっとわかった気がする。2024/03/14

かずぺん

4
良いですね。下巻に入ります。2023/09/22

まっきーママ

3
実に生き生きと漱石が子規が、虚子が鷗外が…文豪オールスターズ?が描かれており、明治時代に自分がタイムスリップをしたのではないか…と思ってしまうほどでした。私は、長兄・大助の言葉が心に残りました。そして、漱石と子規の掛け合いはとても心地よい。これぞ、真の友か、と。笑ったり、しんみりしたり…。みちくさが楽しめる人生でありたいものです。坊ちゃん、吾輩は猫である、が再読したくなりました。さあ、後編へ続きます❣️2023/11/13

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