内容説明
本書は、SDGs(持続可能な開発目標)という理念に基づくESG(環境・社会・ガバナンス)投資のバブルが崩壊した経緯とその影響について分析するものである。2020年のアメリカ大統領選でバイデン氏が勝利し、気候変動対策を目玉政策に掲げたことで、グリーン・ニューディールと呼ばれる新たな産業が注目された。しかし、その背景にはコロナ禍での異次元の金融緩和によるマネーの余剰や、グリーン・ウォッシュと呼ばれる環境を使ったまやかしがあった。2022年にはEUがESGの投資基準を厳格化し、FRSが利上げを開始し、アメリカ議会下院で共和党が多数派となり、グリーン予算が通過しなくなったことで、グリーン・バブルは崩壊した。暗号資産バブル崩壊による銀行破綻や格付け会社のファンド格下げなども影響した。日本ではこの動きが十分に伝わっておらず、SDGs信仰が日本に悪影響を与える可能性があると警鐘を鳴らす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomonori Yonezawa
4
県立図書館▼2023.6.30 第1刷▼6章244頁、気候変動問題、グリーンウォッシュ、SDGsバブル崩壊、ドイツ、脱・化石燃料、日本復活の鍵▼いつものナベ哲節だがちょっと忙しい感じが強い。ESG投資の正体を断じられてて、それは参考になる。それとともに意識高い系をグサリと解説してるんだが、そのせいでヒガミ根性が愚痴ったダサい本感がある。ナベ哲本は好きなんだが、これは再読しなくていいかなー。2023/10/22
アンコ釘
3
意識高い人と意識高い系の人は本来は別もの。意識高い系が意識高いという言葉を乗っ取り、SDGs と親和性が高いもの。夢想に過ぎないもの。空っぽの概念もの。バブルもの。日本の国益にならない中国に利するお金の流れ 日本の再生エネルギー 再エネ 反原発 太陽子パネル・・・見直さなければいけないもの。2024/11/05
スプライト
1
SDGs/ESGという言葉の聞こえは良いが、その裏では色々な思惑が蠢いている。少なくとも次の米大統領選挙の結果が出るまでは、SDGs/ESGが大きな扱いを受けることはないだろう。2023/11/05
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