内容説明
海外に渡った『北斎漫画』が、西洋の芸術界に与えた影響を説明します。また、現代日本のアーティストのインタビューも掲載。現代まで続く北斎の影響を取り上げます。巻末で十一編から十五編の全ページを公開。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TAGO
5
北斎漫画はヨーロッパで活躍していた画家だけでなく工芸、彫刻、建築、作曲家にも影響を与えていた。 北斎の絵をそのまま模写したような作品もあれば、被写体を変えて表現したりと、取り入れ方がその人その人で違うのが見どころ。 分かりやすくまんま真似るよりは、個人的にはパッと見分からないけど、「あぁ、そうか!ここの感じを取り入れたのか〜」とよく見たら分かる。みたいな真似方のほうが好みだな。 2024/04/12
Tomonori Yonezawa
3
市立Lib▼'23.5 初版1刷▼2章+付録込みで48頁、海外へ、現代へ▼シリーズ3作目、付録は11編〜15編。▼前半、海外に渡った北斎漫画が芸術に与えた影響のことが載っている。後半、現代でも通じるとして漫画家、画家のインタビューが載ってる。それ自体はいいんですが、(数えてはいませんが)そのせいで絵が少ないように感じる。▼今巻収録の11編〜が一番良さそうに思えるので、やはりもっと大きな絵で北斎漫画をじっくり見たい。2024/08/08
ほっとここあ
0
富嶽三十六景の存在は流石に知っていたが、世界で最も有名といわれているモナリザに並ぶ程の知名度を持っていることは知らなかった。北斎に影響された美術作品が様々あること、今も日本人をはじめとした様々なアーティストに影響をもたらしていることがこの本を通して知ることができた。モネの「ラ・ジャポネーズ」の色使いと貴婦人の笑顔がお気に入りで(^^)三ツ割の法という、構造法ついても勉強になりました。この本で「百面相」が好きになりました。2025/08/14