内容説明
舞台はなんと女子刑務所!
「後悔病棟」「希望病棟」に続くシリーズ第三弾!
神田川病院の“金髪女医”太田香織と看護師・松坂マリ江は、ひょんなことから女子刑務所に派遣される。当初は、受刑者との距離を感じていたが、同僚から授かった不思議な聴診器を胸に当てると――
惣菜四三〇円の万引きで懲役二年を科せられていたり、夫からの執拗なDVに耐えきれず殺害に及んでいたり、はたまた悪い男にそそのかされ、クスリに手を出していたり、と彼女たちの切実な事情が見えてきた。
二人は受刑者たちとは個人的に接してはならないという禁を破り、あっと驚く方法で解決に乗り出してゆくが……。
「受刑者は私だったかもしれない――
そんな想像を読者に抱かせる本書を
心からお勧めします」
村木厚子さん(元厚生労働事務次官)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
307
『それにしても…なんで私は刑務所なんかにいるんだろう』。そんな思いの中に刑務作業の日々を送る62歳の谷山清子。この作品ではそんな清子と同じ『六人部屋』に収監された4人の『受刑者たち』の過去を悔やむ姿がそれぞれ描かれていました。『女子刑務所』のリアルを丁寧に描くこの作品。そんな物語に小道具として『魔法の聴診器』が物語を前に進める役割を果たしていくこの作品。物語の舞台を『女子刑務所』にしたことで、シリーズの新たな可能性が開けたことを強く実感する、この先まだまだ続編に期待したくなる素晴らしい作品だと思いました。2025/08/30
ノンケ女医長
232
ひたすら重荷を背負って生きてきた女性たち。少しでも恵まれた生育環境だったら、年下の刑務官から番号で呼ばれるような扱いを受けずに済んでいたのか。一人で抱えられない、あまりにも大きな問題で服役することになった。古びた聴診器を胸に当てられ、心が揺れ動く。対人援助職の大原則は、自分と相手に適切な境界線を引くこと。そんな距離など全く意に介さない、37歳の医師と、52歳の看護師。偶然出会った受刑者たちに、とことん注ぎ込む情熱さと正義感が、爽快だった。社会の大切な部分に、きちんと光を当てる著者の姿勢に今回も感動。2023/07/25
Karl Heintz Schneider
196
直前に読んだエッセイの中で著者は自分の著作に共通するテーマは女の生きづらさだと書いている。女子刑務所と言う場所はまさにその縮図。受刑者には様々な罪状でここにいるわけだが、そのほとんどは男に起因するもの。男に騙されてシャブ漬けになった女性、夫のDVに耐えかねて夫を殺してしまった女性、あんな男に出逢わなければ。罪を犯したことは悪い事ではあるが全ての原因は彼女自身によるものではない。刑務所に入るような人は特殊な人だと思いがちだがいつ自分がそうなっても不思議ではない。著者は本書を通してそう言いたかったんだと思う。2023/08/28
いつでも母さん
192
病棟シリーズの第3弾!あの聴診器は今回パツキンの女医・太田香織の元へ。加えて相方の看護師・松坂マリ江も加わるのだ。なんたってタイトルからも分かる通り今回は女子刑務所に半年間派遣されるのだ。 3弾目にして一番しっくり読めた気がした読後感。あり得ないけど、私にもニ、三日貸してほしいな‥(そっち?)マリ江さんのキャラが好かったなぁ。村木厚子さんの解説も面白く読んだ。2023/07/06
reo
179
神田川病院シリーズ三作目。今回、魔法の聴診器を託される医師は”金髪女医”の太田香織と看護師の松阪マリ。最もマリは料理が全く出来ない香織の弁当や夕飯を作ってやる見返りに、聴診器を回してもらう役回り。常習万引き犯、夫のDVに耐え切れず殺害してしまう殺人犯、覚せい剤常習使用犯、孫が虐められ自殺しその事実を隠匿した教育長の自宅に放火した放火犯などの、心の言葉を魔法の聴診器で聴き取り解決していくというもの。何時もながら心温まるストーリー。でも…へその緒の付いた赤ちゃんはあれで解決なのかナァ❓知らんけど🤔2023/11/25
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