内容説明
切るべきなのは病巣でなく人間関係!
神田川病院の桐ヶ谷キワミ医師は三回の離婚で人生を考え直し、趣味を謳歌しながらアルバイトとして働いている。
ある日、外来を訪れた七十代の患者・熊野佐奈枝は、女性医師が担当でないと嫌だと言う。「いい歳をして自意識過剰だ」と鼻で笑う部長に“時代遅れ”だと反論するキワミ。部長から譲り受けた聴診器を使うと、佐奈枝の体調不良の意外な原因が明らかに・・・・・・!?
裕福なネイルサロン経営者、夫の両親が建てた家で家事のサポートも受けて暮らす会社員。人から羨まれるような人生を送る女性たちの“見えざる不調”の理由とは。大反響「病棟」シリーズ第四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
183
病棟シリーズ④。患者の心の声が聞こえる聴診器を使っての処方箋。身体の不調の原因を明らかにしていく。やっぱり人間(家族)関係は難しいし、モンスターたちには要注意です。2026/02/02
いつでも母さん
147
病棟シリーズの第4弾!「重度の男性アレルギー」向かいに住む大塚家の夫との関係。大塚の子供でさえ匙を投げるのだ。亡くなってホッとしたと言う娘の言葉は正味だろう。なかなかそうはならない親を抱えてる人も多いよね、きっと。「寄生虫」わぁ、わぁ、こんな家族はごめんだ。まさしく家族という名の寄生虫。何もかも吸い取られる前に決断して良かったよ。「慈悲的差別被害者病」周りからは恵まれてると見えても、結婚してから気付く地獄があった。そこから抜けだすために実家の親の力を借りる静歌。この三話目が一番不安。次はどんな病棟だろう。2025/11/03
はにこ
114
おお、そうだった、心を読める聴診器ね。今回はやっかいな縁が原因で体調を崩す患者たちの話。どれもヤバい案件だね。近所の男に言い寄られる女性、パラサイトな家族、優しさを押し付けてくる家族。みんな悪縁が断ち切れて良かった。聴診器の取り合いみたいになってるところに笑ってしまった。私も使ってみたい。使われるのは嫌だけど。。2026/02/28
おしゃべりメガネ
110
シリーズ第4弾になります。不思議な聴診器により、患者の色んな悩みを聞き取りし対処していきます。シリーズ各々、登場人物も主人公も異なるので、関連性はあまり気にせず読んでも問題ないかなと。本作に割りと共通するのは、主人公となる患者それぞれの良くも悪くも思い込みが不調の要因かと思われます。良かれと思って言わなかった、聞かなかったコトをタイミングを逸し、そのままにしているコトで様々な不調を生み出してしまいます。自分に正直になる難しさや、支えとなってくれる人々のありがたみをさりげなく教えてくれるステキな作品でした。2025/12/09
蝸牛
100
第三章『思いやり家族』が痛烈。聴診器シリーズで一番好きw(どれも大好きのなかで)静歌が見た地獄のように、知絵子のそれも、外からは推し量ることのできない深刻な事実があったんでしょう。〈隣の芝生は青い〉2026/01/18




