内容説明
善良さ故に奪われ続けた前世の反省から「悪徳領主」を目指すリアム。連合王国の侵攻を退けたことで、その派閥は第一皇子のものより巨大になりつつあった。そんな中、突如出現した魔法陣に吸い込まれたリアムは――
「どうかこの国をお救い下さい、勇者様！ ……え、二人いる!?」
どうやら未開惑星の勇者召喚に巻き込まれてしまったようで、現代日本から召喚された女子高生カナミと一緒に魔王を倒してほしいと頼まれるのだった。
一方、リアム不在のバンフィールド領では邪悪な思惑で暗躍する者達が……!?
悪徳領主が目標なのに勇者として魔王と戦っちゃう勘違い領地経営譚、第７幕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 零細企業営業
22
ヒドイン無双！リアムが後継問題で嫌気が刺し、たまたま現れた召喚魔法に乗っかって遠い宇宙へ逃亡してしまった。そんな状態で本来なら軍を掌握して混乱を収めないといけないティアとマリーが率先してお互いを潰そうと内乱を起こす。さらにリアム不在に家を乗っ取ろうとリアムの弟が、先代と共に首都星に逃げた筆頭騎士と共に家に乗り込んで傍若無人に振る舞う。そのせいで量産型メイドロボの館山を破壊してしまう。さらにリアムに恨みを持つ貴族、宇宙海賊がリアムの領土を略奪しようと襲い掛かって来たが、ティアとマリーは内乱を中。クラウスしか2023/05/25
尚侍
10
素晴らしい。異世界転生物の中に異世界転移物を入れ込んでしまうという発想そのものも素晴らしいですが、そこに主人公の過去のエピソードで積み残しになっていた要素が入ったことで、物語に深みが出たのが非常に良かったです。また、主人公がいなくなった後の領土がどうなるのかという描写は非常にリアルで、この手の俺tueeee物は数あれど、このような発想の作品を読んだのは初めてということもあり、この上ない読後感を味わうことができました。ここまで話が進んでいるのにもかかわらずこの展開は素晴らしいとしか言いようがありません。2023/09/13
nas
9
今回も結構加筆あったな。前世を一旦振り返るって部分が強化されてて良かった、web版でもベースはそれだったけどもうちょっと描写欲しいくらいだったので助かる。先の結婚周りの話も楽しみだな2023/06/03
水無月十六(ニール・フィレル)
7
シリーズ初読。悪徳(を目指す)主人公による領地経営譚であり、異世界転生ものであり、異世界転移ものであり、ギャグもあり、シリアスもありとここまで積むと大抵ガチャつくのではというくらい要素が積まれているのだが、本作はそのようなことはなく、むしろ「盛りだくさんで面白い」で構成されているように感じた。既刊はまだ読んでいないので、後から読んでいきたい。2023/09/19
中山バスター
7
出現した魔法陣に吸い込まれたリアムは未開惑星の勇者召喚に巻き込まれてしまった。日本から召喚された女子高生カナミと魔王を倒してほしいと頼まれる。一方、バンフィールド領では邪悪な思惑で暗躍する者達が◆転生の上に召喚とかなかなか面白い要素。そこでも無双、ていうか一方的すぎるのもこのラノベらしさだな。お家騒動も相変わらずおバカだし、善良な領主に育ってきましたねぇ。ギャグ系って巻を追うごとに失速するんだけど、この話はなさそうだな。2023/08/07
