内容説明
善良さ故に奪われ続けた前世の反省から「悪徳領主」を目指すリアム。彼は差し向けられた刺客から第三皇子クレオを守り抜き、第二皇子ライナスとの政争に勝利する。しかし政敵である第一皇子カルヴァンの策略により、帝国へ侵攻してきた連合王国との戦争を押し付けられてしまうのだった。帝国の内と外に敵を抱えた状況へと陥るリアムだが、危機はそれだけにとどまらず――
「はじめまして、兄弟子」「お前を殺して、俺が師匠の一閃流を受け継ぐ!」
一閃流を名乗る二人組が命を狙ってきて……!?
悪徳領主が目標なのに剣の道も邁進する勘違い領地経営譚、第6幕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
25
皇帝の派閥争いに首を突っ込んだせいで、大学生活は仕事をして終わってしまったリアム。役人としての研修に入るのだが、、上役が皇太子の派閥らしく終業数分前に1人で絶対に終わらない量の仕事を残業して終わらせろと言う。それに対してリアムは上役をボコって「お前がやれ。出来るんだろ?」と言って帰ってしまう。それを上役のさらに上の役職の者が圧力をかけに来たら、彼等の不正の証拠を掴んでると言うと「皆んなやってる」と居直るが。リアムは宰相と繋がりのある兵士が殴り込んで来て彼等を拘束。そんな感じで環境整備をする。2022/12/25
真白優樹
16
カルヴァンの策略により敵国の大軍勢との戦争の矢面に立たされる中、領地で反乱がおき更には妹弟子に襲撃される今巻。―――阻むのならば叩き切れ、立ち塞がるなら折り倒せ。国の内外に問題が、と思いきやリアムが育てた軍隊と彼自身の力、そして彼の愛され具合があっという間に事態を解決する巻であり、安心して楽しめる無双具合が更に強くなっていく巻である。内外の敵を片付け、武功を示し。更に盤石な基盤を整えるリアムの傍ら、新たな不穏の芽が近づく。果たして向かうところ敵なしのリアムを誰か止められるか。 次巻も勿論楽しみである。2022/12/31
nas
14
やっぱ好きだわこのシリーズ。バンフィールド家がA.K.D的な強さに近づいててこういう設定好きなんだよな。もっとあっても良さそうなもんだけど意外に少ない気がするこの系統。キャラが増えすぎるってのもあるんだろうけど2022/12/25
T
12
リアムが案内人の機転でこれまでになく苦労する、シリーズ第6巻。今回の敵は、政敵である第一皇子カルヴァンと一閃流の妹弟子。案内人の機転で発生したカルヴァンの策略に苦労する様子が新鮮でした。リアムが目指す姿とは真逆の方向に評価が上昇していくリアム。そして、しぶとく生きる案内人。これから先の二人の行く末が今後も楽しみです。2023/04/13
尚侍
11
とっても面白かった。今回は珍しくリアムが苦労する展開で、中盤まではどうなることかと思っていましたが、後半に入ってからはいつも通りの流れになりましたね。なんだかんだで本作は俺tueeeeというよりも、いい意味でリアムが出鱈目に強くなければ成立しなくなっているように思うので、今後もこういう感じで続いてもらいたいです。物語の最終的な落としどころはまだ見えませんが、なんだかんだで話のスケールが大きくなってきているので、今後の展開が楽しみです。2023/01/02