内容説明
嫌われ巫女、なぜか皇子に溺愛されてます!
いにしえの時代、神鬼の意を占う巫女あり。神に通じ、鬼(死者)に通じる彼の者たちは、その力を以て王の治世を補佐したもう。よってその存在、あまねく国の行く末を占うものなり――。
かつては王権のそばにあり、大変貴重とされた巫女。だがこの国ではいつからか、巫女は忌まわしい存在として迫害されるようになってしまった。今は 新しい王朝が立ち、それに従いようやく禁巫の令は取り消されたが、巫女の血を引く者は、長い迫害の期間を経て激減していた。そんな中、巫女の血を誇る祖母に地獄の英才教育をほどこされた螢那は、実はがっつり巫女の力を持っていた。……が、本人の感覚は「ちょっと霊が見えるだけの平凡な女の子」という程度。祖母亡き後、なさぬ仲の義母にいじめられつつも毎日やり過ごしていた螢那だったが、ある日、火事騒ぎに巻き込まれ、そこで出会った男にさらわれて後宮に入れられてしまう。
人さらいはの正体はこの国の皇子・侑彗。いわく「王朝にかけられた呪いを解き、世継ぎ問題を解決できるのは巫女のみ」で、螢那を妻にしたいらしいのだが……!?
後宮を舞台にした、中華風なぞときファンタジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
37
侑彗の方はともかく螢那の方が侑彗に好意を抱く要素が少なかったような…2023/07/06
はつばあば
34
「後宮の夜叉姫」と同じように男性の作家さん?と思う位文章が楽しい。皇太子はストーカー地味てそのお付きは二面性を隠しもせず皇太子べったり。で、攫われたような形で後宮入りした螢那は巫女の血筋に生まれ死者が見える。険悪な皇太后と皇太子の間に挟まれ「呪いなどない!」とややこしい後宮の事件を解いていく。占いって知識が基本なんやねぇ。「後宮の夜叉姫」もハクの知識は膨大なものだったものねぇ。これ宗教にも詐欺師にも言えるね。凡人は騙されてぼられる・・2025/04/24
よっち
34
かつて大変貴重とされながら、長い迫害の期間を経て激減した巫女。祖母の英才教育をほどこされた螢那が、高祖の予言を信じるこの国の皇子・侑彗に危機を救われ、後宮に女官として入る中華風ファンタジー。妃として迎えられるくらいなら女官として解呪に勤しむ方がまだマシということで、後宮で働き始めた螢那が遭遇する毒入りの酒が使われた事件の真相、首がない死体の理由、事故ではなく事件だった宦官の死。死霊は見えるけれど解決するのは彼女の様々な知識で、シリアスな展開を侑彗たちとの軽妙な掛け合いで上手く中和していて楽しく読めました。2023/05/08
色素薄い系
4
侑彗のドM発言はどこまで本気なのか。本人螢那には嘘吐かないって言ってるから本気で塩対応にいいね!ってなってるのかもしれないけど。変なヤツ枠で言えば喬詠もだったけど…螢那は不本意ながら呪いなんてない事を証明していく事になるけどまだ肝心の予言の件が残っているからシリーズ化するのかな?2023/07/03
みや
1
☆☆☆☆2025/03/15
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