内容説明
最愛の巫女――僕の呪いは、君しか解けない。
「出てみせますー。ぜったいにこの後宮から……」
「あいかわらずつれないな。キスまでした仲なのに」
えん国では昔、神や死者と通じる不思議な力を持った巫女が、王の治世を補佐したいう。だが今では巫女は禁忌の存在とみなされ、国内にそり血を継ぐ者はわずかになった。
「自称・ただちょっと死霊が見えるだけの普通の人」の螢那は、巫女至上主義の祖母のスパルタ教育の末、本人の意思とは関係なく巫女の才能が開花してしまった少女。なぜか皇太子の侑彗に見そめられ、拉致されるように後宮に入れられたものの、そもそも面倒ごとが大嫌いなうえ、「えん王朝にかけられた呪い」を解く鍵が巫女にあると信じる侑彗が軽率に愛をささやいてくることに辟易し、妃になるなど断固拒否。ただし頻発する後宮内の事件については興味半分、巫女の特殊能力と持ち前の推理力を駆使し、解決の糸口を探していくのだった。
ある日、悪霊騒動のまっただ中、後宮の井戸の底から皇后宮に仕える宮女の無残な遺体が発見された。現場の状況から自殺として処理されかけるが、螢那は異を唱え、他殺として捜査に乗り出す。すると予想もつかない大きな陰謀が垣間見えてきて…。シリーズ第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
悪霊騒動のまっただ中、後宮の井戸の底から宮女の無残な遺体が発見され、自殺として処理されかける状況に螢那は異を唱えて、他殺として捜査に乗り出す第3弾。死体に見えた不審な状況から自殺ではなく殺されたと確信した螢那が独自に調査を開始したことで、結果として予想もつかない大きな陰謀が垣間見えてきて螢那もそれに巻き込まれていく展開で、侑彗が自ら動いたことで逆に窮地に追い込まれる中、螢那の冷静な対応が結果的に侑彗を救いましたね。妃にと望まれる状況もますます外堀が埋まっていく中、想いを自覚してきた螢那の今後が楽しみです。2024/10/07
色素薄い系
4
表紙可愛いね。さっさと後宮を出たい螢那なのにまたもや死人の気配が。自殺と処理されそうな中に不自然な点を見付け出し殺人では?と疑いその犯人に迫っていくがそこには前回よりも根深い後宮の闇が…結局真の黒幕はまた別にいるという事ですよね?侑彗の螢那に対する気持ちがしっかり描かれていて良かった。そんな螢那もだんだん変化が訪れているようですが一番の変化は喬詠でしょう。なんか様子変だなと思っていたけどまさか弱った姿を見て螢那への認識を改め一気に気になる対象にまで変化していたとは。2024/10/17
みや
2
☆☆☆☆2025/03/19
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