内容説明
心地よい関係。その、一歩先へ。
無事、編集プロダクションに転職することができた糸。親に囚われていた今までとは違い、彼女が彼女らしく生活できていることに、冬は安堵する。
だがそれと同時に、糸が自分から離れてしまうのではないか、という一抹の不安も。恋人ではないが、恋人以上の二人は、歪で、微妙なバランスで成立している。
数週間ぶりに糸に飲みに誘われ、冬が店に向かうと、始まったのは“誰にも気づかれずにキスをするゲーム”。1回につき、キスをされた方が罰金500円。
どうやらこの関係は、しばらく続きそうであるーー。
社会人からの共感の声多数! 癒やしと、ちょっとエッチな物語第二弾。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海月
74
特に進展はないのだけれども日常がホント楽しいです。社会人ラノベどんどんこんな感じのが増えて欲しいと思う。ただ1巻と違ってフェアリーテイルの描写はない。大人なラノベに仕上がった感はあるけどそれはそれで気になることもないのでOK(笑) 日常系ラノベなのでまだまだいくらでも刊行できるはず!楽しみにしてます!2023/05/02
よっち
37
無事、編プロに転職することができた糸。それに安堵する一方で、歪で微妙なバランスで成立していた、恋人ではない二人の関係の今後を模索する第二弾。忙しく充実した日々を送る糸に再会した冬が密かに抱く危惧。そんな思いとは裏腹に、かけがえのない日々を積み重ねてゆく中で大きくなってゆく一方の想い。好みは違っても、相手の想いを尊重して、些細な変化や不安を察してしっかりと寄り添える関係は尊いですね…一緒に選んだり遊んだり、怠惰に過ごす時も共にある二人の距離感が秀逸で、彼らを観察する花屋敷さんがまたいい感じに効いていました。2023/04/17
わたー
32
★★★★★最高すぎんか。父親からの長年の束縛からようやく逃れ、編プロへ再就職した糸。新しい環境で自由を謳歌する彼女に安堵しながらも、虚構で飾られた二人の関係への変化を予感する冬。そんな二人を赤裸々に、ちょっぴり淫らで、多幸感あふれる物語へと昇華した2巻。1巻で糸の実家周りの状況が一応解決したことで、1巻とはテイストが異なるのかなとも思ったのだが、作品のテイストは決して崩さずに、それでいて前述の変化にもしっかり向き合っていたのが、期待値を遥かに上回る上質な読書体験を提供してくれて最高としか言いようがない。2023/04/18
オセロ
26
人前で隠れてキスしたり罰ゲームありのゲームしたりフェアリーテイルしたり。そんな恋人ほど気を使わず、友達よりも大切で心地良い虚構の関係から冬が一歩踏み出そうとすることで2人の関係がどうなるのか続きが楽しみです。2023/04/19
ひぬ
21
【電子】無事転職できた糸。ワーカホリックの片鱗はある訳なので、それを阻止すべく監視したり、映画やサウナに行ったりと、休日を満喫します。二人の間の罰ゲームによる駆け引きも良かったです。冬の方は自分の想いをしっかりと理解できていますが、肝心の糸はどうかな…この関係性も好きですが、しっかりと大人になった今で恋愛をすればどうなるかも気になります。麻理さんと花屋敷さんの関係もとても気になります。2023/06/21