内容説明
東京からほど遠くない場所に位置する山岬市、母が捨てた故郷にアメリカ育ちの干場功一(ほしば・こういち)は帰ってきた。お殿さまと呼ばれた大地主の伯父、干場伝衛門は全財産を市に寄付して六年前に亡くなっており、お陰で財政破綻寸前の港町は立ち直ったという。そこへ突如、遺産相続人が現れたことで、かつて利権に群がった政治家や企業は色めき立ち――。閉塞感漂う田舎町で疑心暗鬼の人間ドラマが幕を開ける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タツ フカガワ
51
寂れた港町、山岬の駅に降り立った干場功一はNY生まれ。母と日本人ミュージシャンの父はすでになく、母の身寄りを訪ねてきたのだが、唯一の親族である伯父は6年前に亡くなっていた。その伯父干場伝衛門は、地元では“殿さま”と呼ばれるほどの大地主で、遺言で巨額の資産はすべて町に寄付されていた。突然現れた殿さまの甥功一が巻き起こす波紋は、やがて殺人事件へと発展する。功一をはじめ老刑事安河内ら登場人物誰もが魅力的で、読むテンポがいつもの倍くらいに感じられるほど面白い。下巻が楽しみ。2025/06/24
terukravitz
4
★★★☆☆2024/01/22
都人
4
久し振りに大沢氏の本を読む。感想は「下」を読み終えて後。2023/09/09
猫のかずは16歳
3
面白かった!最後の大どんでん返しは想像してませんでした。852023/06/01
ぶーちゃん
3
いつもながらの大沢さんでした💓2023/03/04
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