光文社文庫<br> 川烏(かわがらす)~介錯人別所龍玄始末~

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光文社文庫
川烏(かわがらす)~介錯人別所龍玄始末~

  • 著者名:辻堂魁【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 光文社(2023/04発売)
  • 蝉しぐれそそぐ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~8/3)
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  • ISBN:9784334795252

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内容説明

牢屋敷の首打役と刀の試し斬り御用を生業にする浪人、別所龍玄二十二歳。武家からの依頼を受け切腹の介錯を務めることもある。剣術において天稟の才を持ち、刀一本で首打ちに臨む凄腕の龍玄、その真の姿を知る者は少ない。太平の世、罪と不条理、生と死の狭間にあって、江戸の市井を気高く生きた一人の侍の姿を描き出す。静かな感動を呼ぶ傑作シリーズ第二作。(『介錯人』改題)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やま

63
首きり人である別所龍玄の活躍の物語です。江戸は、本郷の無縁坂の講安寺門前に住まいし介錯人・別所一門を名乗る一刀流の遣いて龍玄22才は、町奉行所の牢屋敷で犯罪者の首を斬る「首きり人」を生業としている。首を斬るときに、名刀などの切れ味を試す「お試し御用」を行ない。そして、武士の切腹の時に立ち合い介錯をする「介錯人」でもある。切腹、密夫(まおとこ)の首、捨子貰い、蔵の中、の短編4話。シリーズ2作目。2023.04発行。字の大きさは…中。2023.06.25~26読了。★★★☆☆2023/06/26

はつばあば

45
切腹、密夫の首、捨子貰い、蔵の中の4編で成り立つも結構重い。死罪を軽く口頭するもの、死罪を申し渡された者の悔しさ、憤りに同調するのは私であって粛々と「首きり人」「介錯人」に徹するは別所龍玄。命の大切さを知る龍玄だからこそ家族や昔馴染みに優しい。お金に関しては母静江が。龍玄がちまちまとお金の算段してるなんて・・みてられないしねぇ。TVで見飽きた今までの自民のお偉方の顔が今は出て来ない。切腹の制度がないんやから潔く禊を受けたらいいのにのらりくらりと・・。欲の皮と権力、手離せませんか?2024/03/05

baba

30
介錯人シリーズ2作目。若いのに悟っているようで、純粋さを失わない少年のような無垢な一面もある別所龍玄がお役目で果たさなければならない事から事件に巻き込まれ、剣を振るうと凄いのに普段はひっそりと、何故か物悲しく思われることもある、風景描写と相まって心惹かれる文章と展開です。2023/08/26

あき

4
日暮し同心シリーズの日暮龍平と似た感じの恬淡とした主人公。あっちは同心だから事件の方からやってくるけど、こっちの出番は事が終わってからで、揉め事に自分から首を突っ込む性格でもないから、シリーズを続けるにはストーリーが膨らましにくいように思う。主人公に人間くささがなく感情移入しにくいのもなんだかなあ。町同心の本庄が引っかき回せば話の幅も広がりそうだけど、そうなると市兵衛シリーズの鬼しぶとの違いがなくなっちゃいそうだしな。暑くもなく寒くもない頃合いに、いつしか降り出した小糠雨のような印象のお話。2023/05/09

ともちゃん

2
面白い。介錯人という特異な分野に目を付けたのはさすがである。凜とした態度、武士の矜持を考えさせられる。2025/05/07

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