内容説明
細胞内での相互作用分子を網羅的に捉える技術として,急速に普及するビオチン標識法.ノイズに惑わされない正しい同定を導く戦略やコツから,様々な生物種での応用例まで,本書さえあれば今すぐあなたも実践できる!
目次
【目次】
序
概論―近接依存性ビオチン標識法の原理・実際・応用
原理編
1 近接依存性ビオチン標識技術の選び方と解析の注意点
2 細胞,マウス個体へのビオチンリガーゼ導入法
3 ビオチン化タンパク質の検出・同定法と使い分け
実践編
I.解析フロー
1 標識酵素融合遺伝子のコンストラクション
2 BioID酵素融合遺伝子の培養細胞への導入
3 イムノブロットによるビオチン標識の確認
4 ビオチン化タンパク質の精製と質量分析による同定
5 近接タンパク質情報のバイオインフォマティクス
6 in vitroでの生化学的相互作用解析
II.各生物種での解析
7 マウス生体内BioID法の実践に向けたマウス作製法とビオチン化誘導法
8 AirID融合タンパク質発現シロイヌナズナの作出
9 出芽酵母におけるAirIDによる相互作用因子の同定
10 ショウジョウバエ生体における近接依存性標識プロテオミクス
応用編
1 Split-BioID法とその派生技術の可能性
2 BioID法に用いる酵素の構造的特徴
3 Fab抗体を用した膜タンパク質の細胞外相互作用解析
4 HRP標識抗体を用いた構造特異的膜タンパク質の解析
5 BioID法で解き明かす生体脳の空間プロテオーム
6 短時間のPPIを解析するためのBioID酵素
索引