内容説明
牢屋敷の首打役を務める別所龍玄二十二歳。介錯人・別所一門の名を背負い、切腹する侍の介錯を頼まれることもある。小柄で物静かな姿は童子のようでありながら、その介錯を知る者の間では凄腕と囁かれる。斬る者と斬られる者、その一瞬に生まれる心の働きだけが、ただそこにある――。不浄と呼ばれ、恐れられる首斬人の生き様と矜持。涙溢れるシリーズ第一作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤枝梅安
69
「シリーズ4か月連続刊行!」と銘打ってはいるが、2015年刊行の「介錯人別所龍玄始末」改題。右下に小さく<【介錯人別所龍玄始末】改題>と記されていますが、帯で隠されています。2作目の「川烏」は「介錯人」改題。3作目の「黙」も単行本改題。全て2020年に既読。4作目のみ書き下ろし。既読の方はご注意願います。2023/04/20
はつばあば
50
再読。他の出版社にて2019年に読了。小柄で物静かな美少年・・この表紙はふくよかではありますが(*^^*)。親の言いなりになって育った青年の一瞬の狂気の「悲悲」。「雨垂れ」に登場の別所家の七郎太によって曾祖父や祖父の来し方が分かった。切腹・・腹を切るだけで死ぬには苦しすぎるから介錯人によって首を落としてもらう。ほんま殺生な処罰やわ。家柄?今の時代墓まで要らんというのに。立派な家も継ぐ人がいなけりゃ叩き壊して・・。家柄や武士やゆうたところで所詮本人の生き様。別所龍玄とその妻百合、次巻も楽しませて頂きたいと 2024/03/03
john
3
切腹とは?不始末を仕出かした武士が家名を汚さぬよう自裁して果てる…恐ろしい。自分にこんなことができるだろうか?武士にとっても勇気が必要だったのか、苦しみを長引かせず、一瞬で命を断つ介錯人が必要な由。 人を斬ったことがない武士が大半の平和な社会がつづいたのだから無理もない。しかしながら、実際には介錯人という職業はないということである。いいところに目を付けた小説だと思う。2024/07/29
あき
2
風の市兵衛シリーズ「月夜行」に出てきた別所龍玄の話かと思ったらどうも世界線が違うっぽい? 物静かで静謐な佇まいの主人公。ちょーっと淡々とし過ぎてるきらいもあるかな。感情をあまり見せないキャラだからか、なんか感情移入しづらい感じ。カバー絵がイメージまんまというか主人公の人となりもまだ淡い印象しかないんで、次作を読もうかどうしようか悩み中。2023/04/28
ranako
1
これでいいと思う主人公。心のうちに熱いものを秘めているが剣をふるうときは水のように静か。とてもかっこいいのである2023/09/25
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