出禁のモグラ(4)

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出禁のモグラ(4)

  • 著者名:江口夏実【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 講談社(2023/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065311233

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内容説明

八重子の同級生・森君を追い詰めたのは
島の支配者・鮫島の孫娘だった。
そして明らかになった長年にわたる
鮫島家による支配の構造。
巨大な人魚の霊は
そんな鮫島家の支配の象徴だった!
人魚により海に引きずり込まれた
森君を救うべく、モグラたちは
人魚に、そして鮫島家に立ち向かう!

一見のどかで平和な島の
恐ろしくも切ない物語!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

59
離島編解決。歪んだ島の歪んだ王様一族の統治に綻びが。残穢の集合体みたいな人魚さまに、レッサーパンダの亡霊マギーくんが立ち向かう(笑)そしてイケブクロさんの飽くなき食欲。最後は筋肉娘が頂点に立つ。なるほど表紙を飾るわけだ。2023/12/01

KllCLY0hAJP4UyZ

22
森くんの過去や、以前の「祟っていたのは『可愛い』姉の方だった」などこの作品は「テンプレートの逆」をやってくれるのが面白い。「悪の権力者」を倒してお終い!にせずに付和雷同や同調圧力に流されていた連中にもきっちり怒ってくれたのは良かった。あのおばあちゃんも「女とはこうあるべき」的な旧態依然な価値観に押しつぶされてああなってしまったのか。2023/05/14

日奈月 侑子

19
王様の一族の内側が大分エゲつない感じでした。間違いなく三人共統率者の才はあるのに…。 人の心無い言葉に心を殺されていく過程で、最後の頼みの綱だった八重ちゃんも上京しちゃって、心が折れていく森くんの描写がとてもしんどかった…。咲良子さんもそうだけれど、小さな言葉にちょっとずつ心やられて行って自分が悪いんだってなっていったのがあまりにも辛い。島の人間が正しく「潮の流れ」みたいです。 モグラの地獄の講釈の部分でちょっとによりとしてしまいました。あの縄、黒縄地獄産だったんだ…。 もぐらの「お人好し」が前面に出てる2024/11/26

マカ

18
前巻に引き続き八重ちゃんの島の話。ちょっとしたホラーだった。閉塞感ある場所で権力者が幅を利かせると、より良くないことになるな。まぁ、島民も島民だが・・・森くんのこれからの人生がいい方へ向かってくれるといいな。イケブクロさんとナベシマさん可愛かった。杏子さんの最終兵器発動がめっちゃ気になる。2023/06/13

よねはら

15
鮫島家のしたことは許せることではありませんが、祖母もまた前時代的な価値観の被害者であり、孫の地雷女ぶりは家族内にフラットな考えのできる人間がいなかったからという悲哀。「私たちは波ではない、人間だ」はなかなか刺さる言葉でしたね。流されず考えるのを止めないようにしていきたい。いざ実行するのは大変でしょうけど2023/04/11

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