創元SF文庫<br> 輝石の空

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創元SF文庫
輝石の空

  • ISBN:9784488784034

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内容説明

失われた〈月〉をふたたび取りもどし、数百年ごとに文明を滅ぼしてきた〈第五の季節〉を永久に終わらせて世界を正そうとする母エッスン。古代絶滅文明が遺した巨大な力を用い、憎しみに満ちた世界を決定的に破壊しようとする娘ナッスン。〈第五の季節〉が容赦なく猛威を振るう中、地球の裏側にある古代絶滅文明の遺跡都市をめざし、苛烈な運命に翻弄された母娘の最後の闘いがはじまる。前人未到、3年連続ヒューゴー賞長編部門受賞の三部作、『第五の季節』『オベリスクの門』につづく圧巻の完結編! ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞受賞。/解説=池澤春菜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タカギ

29
ある意味、究極の執着ものと言いますか…という終わりかた。地球にとって我々は害悪でしかないのかなあと考えたりした。ナッスンの早熟ぶりと頑固さがとても少女っぽくて良かった。賢いので難しいかもしれないけど、エッスン以上に奔放に生きて幸せになってほしい。2023/04/09

tom

25
これほどに面白いSF読んだことがないと思う。なんせ地球そのものが暴れ回る。月も消えた。どうしてなのかという問いは、この巻でようやく明らかにされる。読み解くに難しい場面設定だけど、この巻に至って説明されるのは奇妙な階級闘争。そして最後に至っての母と娘の愛の物語の成就。何が起きているのかワケワカメが延々と続くけれど、読み続けようとするモチベーションが途切れることはない。読むためには体力、気力が必要。だから、たぶん再読は不可。でも、この面白さの記憶は残ると思う。この物語を書いた著者はすごい。2023/05/19

わたなべよしお

21
 3部作の掉尾となる作品。1作目と2作目を読む返してから読むべきだっかな、と少し後悔。もっと味わい深くなっただろうに。ということで、地球と人類、あるいは親子、そして愛情の壮大な物語は終わったが、何と言えばいいのか、言葉を見つけられないでいる、近いうちに最初から読み返したい。2023/02/22

Small World

18
読み始めるののに覚悟のいる3部作でした。遂にゴールで達成感はアリアリなんですが、最後まで”錆”重い感じなんですよね。万人に勧められる作品ではありませんが、通して読むと「世界の始まり」と「愛」の物語だったとことに気づくという... そんな物語でした。(ヒューゴー賞/ネヴュラ賞:Wクラウン作品)2023/05/31

もち

18
「世界をどんなふうに終わらせるか、選んだのはこのわたしだ」◆古代文明の原罪がついに暴かれる。少女は仮初めの比護を守るため、母は師の本懐を遂げるため、世界の裏側へ。石喰いはなおも語り続ける。門を掌握し、世界を壊す/救うのは、誰だ――■SF最高峰の更新だ。終末という大きなテーマを束ねるのは、何万年と続く愛と反骨。壮大な背景は親子の葛藤という普遍の器に注ぎ込まれ、未踏の感動が爆発する。これら全てを二人称視点で緻密に刻んだ、小説のかたちをした怪物。読み終わるまで、離さない。2023/02/24

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