内容説明
ついに〈第五の季節〉が訪れた。赤道地方を中心に破滅的な地殻変動が襲い、帝国首都ユメネスは壊滅する。父ジージャに連れ去られた娘ナッスンは、ロガを治療できるという南極地方のある地を目指して旅をする。一方、ナッスンを追う母エッスンは地下都市カストリマにたどり着き、再会したアラバスターに〈月〉と呼ばれるものの存在を聞かされる。〈父なる地球〉、失われた〈月〉、石喰いたち、そして人間――彼らが舞台に出そろったいま、物語は大きく動きはじめる。前人未踏、3年連続で三部作すべてがヒューゴー賞長編部門受賞のシリーズ第2弾!/解説=勝山海百合
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
97
三部作(「第五の季節」本書「輝石の空」)の真ん中の本で、大地殻変動が大陸を襲います。父親に連れ去られて、南極に旅する娘を追って母親の追跡行が中心となっています。私は三作目、一作目、本作という順に読んでいて結末はわかっていますが、かなり細かい説明が多いような気がしました。それとSFとはいうものの人類の枠からあまりはみ出さない感じです。私にはダン・シモンズの作品のほうが好きです。2026/05/03
tom
26
面白い。地球が生まれたのち、地の奥底で生成された石英やらなにやらの鉱物がネットワークを持ち、語り合っていた。そして、あるとき月が地球から離れていった。このときから地球は、大災害が繰り返されるようになり・・という壮大な物語。主人公エッスンの成長物語でもあり、周りの人たちの生き延びるための苦闘の物語でもある。はてさて、第三巻にはどんな展開が待っているのか。出版が待ち遠しい。ついでに、私はブラタモリのファンなのだけど、この鉱物物語をタモリさんが読んだらどんな感想を持つのか、これが知りたい。2021/12/13
わたなべよしお
25
3部作の2番目ですね。勿論、水準を超えて面白いのは間違いないのですのが、ちょっと期待が大きすぎたかな。一作目ては、よく分からなかった、様々なことが分かってきます。最大なのは、なぜ「季節」が起こるのか、です。でも、今回はやはりダイナミックさに欠けたかなぁ。とはいえ、この3部作、とても楽しみにしています。2021/09/24
タカギ
24
二人称が珍しく、ちょっと読みにくい。ちびちび読んだせいか、冗長にも感じた。夫に息子を殺され、娘を誘拐された母が娘を取り戻す話のはずなのだが(私はそう思っていた)、今回出てきた娘・ナッスンの視点だと、彼女が母・エッスンに抱く感情は複雑である。そこいくと父はわかりやすい愚か者。「季節」が始まった地球では生存環境が厳しくなり、気色の悪い生物も増える。このシーンが良かった、というところも特にないけど、アラバスターとの別れはやっぱり悲しかった。母と娘は戦うことになるのだろうか。2023/03/31
Small World
22
三部作の真ん中に位置する本作には、前巻を超えるスペクタクルなクライマックスが用意されていて、読みながら心が奮えてしまいました。癖のある二人称が読みづらく、没入感を阻害する部分はあるんですが、オロジェニーの描写が凄すぎて圧倒されます。いよいよ最終巻ですが、離ればなれの母娘がどんな再会を果たすのか、今から楽しみだったりするのです。2023/05/08
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