電撃文庫<br> 86―エイティシックス―Ep.12 ─ホーリィ・ブルー・ブレット─

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電撃文庫
86―エイティシックス―Ep.12 ─ホーリィ・ブルー・ブレット─

  • ISBN:9784049143966

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内容説明

連邦にとっても多大な犠牲を払った共和国民の避難作戦。その無惨な敗走は、シンたちエイティシックスだけではなく、前線で指揮するレーナや作戦に参加できなかったフレデリカにも精神的に大きな影響を及ぼしていた。
 シンは思う――将の在り方とはなんぞや。レーナは想う――燃え落ち、もう二度とは取り戻せない祖国を。クレナは、アンジュは、ライデンは。そしてフレデリカは悩む……『鍵』であり最後の女帝である自身の無力さに。生き抜くためには、愚かなままではいられないから……。

 一方、連邦領内では共和国に対してだけでなく、連邦政府上層部やエイティシックスへの不満が噴出。戦況悪化に耐えかねた一部の離反部隊が起死回生を信じ、ついに禁断の一手に縋ろうとする……そんな奇跡のようなものなんて、どこにもありはしないのに。

 Ep.12『ホーリィ・ブルー・ブレット』
”青く貴く醜い弾丸が、静かに己の心臓を冒していることを、哀れな彼らは知ろうともしない。”

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

41
連邦も多大な犠牲を払った共和国民避難作戦。その無惨な敗走は各方面に大きな影響を及ぼして、一方で連邦領内では共和国、上層部やエイティシックスへの不満が噴出する第十二弾。シンたちだけではなく、レーナやフレデリカも無力さを突きつけた敗戦。戦況悪化に耐えかねた一部の離反部隊が起死回生を信じて縋ろうとする禁断の一手。これまでただ従っていればよかった人々が、勝ち取った自由を忌避する皮肉、そして何よりもまず内側で不穏分子が蠢動する構図は頭が痛いですね。いろいろ不穏な状況が噴出していますが、これらをどう解決するのか期待。2023/02/10

陸抗

29
「なんで勉強をしないといけないの?」何も考えずに全て人任せにして、責任だけ押し付けるバカにならないために。そんな問答が出来そう。レギオンとの戦闘に膿んで来る気持ちは分からんでもないけど、思いつきのままに衝動的に軍をピンチに落とすヘイル・メアリィ部隊。自分達は正義を貫いていると信じて疑わないのが怖い。最後まで人のせいにして、自分を省みない。こうはなりたくない。離ればなれのシンとレーナのやり取りに、癒されると思わなかった。2023/02/15

如水

28
今回は共和国民退避作戦後の御話。勿論共和国民は連邦国の傘下に入る…のでしたが、それが悲劇の始まり…いや~、今回はグサグサ刺さる言葉が沢山出て来ますね。章毎に振られている名題、ヘイル・メリーの○○、アメフトで使われるヘイルメリーパスにちなんだ言葉なんですが、何とも秀逸。確かに神頼みだわなぁ…人が(?!)他、『何もしない方がマシ、と言う人間は残念ながらいるものですね…まともに役にも立たない割に、動けばひたすらに、周囲の他者の邪魔になる』等、どうしたアサト先生🥶何かあったか⁈と思える程の内容でした😅2023/04/30

かんけー

24
読了♪これも大部前に読了していたが、登録忘れで。一部内容を忘れてしまっているかも?冒頭、フレデリカとヴィーカの会話に苦笑。レーナはちょっとお休みモード(^_^)よく分からない姫様とそのお慕い(推したい?)集団の勘違いの核誤使用で話しはややこしく、相変わらずの描写で物語と読者を突き放し、んでも?確かにシン達にとっては厄介な面倒事をと思われても仕方ない(ー_ー;)んで?すったもんだ有って?ラストの人物像がどうなるのか?予断は出来ない?面白かったです("⌒∇⌒")2023/05/26

なみ

20
核兵器を持ち出した離反者たち。迷い込んだ原生海獣の幼体。予定外の出来事が重なり、混沌とする戦場で、それでも彼らは戦い続ける。 いつも以上に戦況が立体的に描かれていて、総力戦!って感じで素晴らしかったです。みんな格好良かった! 背負わなくていいものを背負おうとしてしまう者。持てもしない大きな何かを持たされてしまった者。ノエレの悲痛な叫びが心に残ります。 自由と平等の負の側面を見せつけるように描かれた今巻。そういう切り口でくるか~……と感動してしまいました。 あと161ページのシンが可愛すぎます……。2023/02/14

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