内容説明
アルガルドと和解したアニスフィア。しかし、アニスとユフィの物語の歯車が動き始めた切欠である”吸血鬼”の影が国内を脅かし始める。そして、二人は相対することになる。吸血鬼の頂点、”ライラナ”に――
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
54
基本はシリアス。癒やしはいちゃいちゃ(初っ端から糖度高過ぎ)。ありえたかもしれない夢にも「そやけど、それはただの夢や」との感情が浮かぶ。今まで彼女達が苦労した分今の幸せがあって、対立したのもその幸せを守ろうとしたからであって。その未来は来なかったけど今ある未来を大事にしてくしかない。とりあえずライラナと相対したユフィの顔。貴女絶対後者の方によりお怒りですよね。そう言えばレイニ母の幼馴染・・・まだ存命よね。果たしてどう向き合うのやら。あの問題が決着するとなるとやはりイリアも・・・。2023/04/01
よっち
38
ヴァンパイアの脅威が眼前に迫っていることを知ったアニスとユフィたち。そこに東部から「ヴァンパイアを捕まえた」という急報が入る第六弾。レイニの亡くなった母親のことを探る旅で聞いた森の異常の原因。そして東部に駆けつけたアニスたちの前に現れた、永遠を求めるヴァンパイアの長ライアナとの激突。人として生きる上での幸福とか何か、相容れない相手との戦いは竜を宿すアニスや精霊契約者のユフィでも苦戦する強敵でしたけど、熱い戦いの中で引き継いだ思いがあって、改めて約束を交わした二人や、周囲の関係も気になるところではあります。2023/01/21
オセロ
29
ヴァンパイアの脅威が迫っていると知ったアニス達が対策を進める為に、今は亡きレイニの母親の過去を探る中、東部にいるアルからヴァンパイアを捕獲したと報告が入る。 アニスとヴァンパイアの長・ライアナの戦いは互いの信念をぶつけ合うようなもので。共に歩む未来があったかもしれなく、そんな2人の違いは大切な存在が居るかの違いなのかと切ないものでしたが、結果としてアニスが手に入れたのはかけがえのないものでした。 物語はクライマックスということで今後の展開から目が離せませんね。 2023/03/05
真白優樹
14
ヴァンパイアの対策を進めレイニの母親の足跡を追う中、永遠を求めるヴァンパイアの長、ライラナが襲来する今巻。―――業と永遠を背負い討て、可能性の先のもう一人。 最初の始まりとなった婚約破棄騒動、その原因と決着をつける巻であり、自分の鏡写しのような存在との戦いの中、アニスも人外へと踏み込んでいく一種の感動さえ覚える巻である。未来を阻む鏡写しを打ち倒し、先に続くのは永遠の未来。2人で共に歩んでいく資格を得た二人は、どんな未来を見ていくのか。この先に待っている世界はどんなものか。 次巻も勿論楽しみである。2023/01/29
ヤギ郎
12
シリーズ第6巻。王国の東部視察を終えたアニスたちは、雨期ということもあり、のんびりと王都で過ごしていた。レイニの生まれや母について調べることになり、雨期が明けた頃、アニスはレイニと共にお忍びで再度東部地域へ向かった。王都で留守番を任されたユフィとイリアは、愛する者が離れて行くことに心が揺れ動く。東部へやって来たアニスたちは、そこで本物のヴァンパイアと出会った。ヴァンパイアと王国の関係を知り、ヴァンパイアと対決することになる。今後の展開に目が離せない。2023/03/18