内容説明
アニスとユフィの帝国での外遊は続いていた。クリスティンの誘いで、帝都の次に訪れたのは――帝国の海。
パレッティア王国ではまず見ることのない広大な海を前に息を呑む二人だがそこでアニスは一つの未来を夢想する。
「海の中には地上とは違った美しい景色があるんだ。だから、素敵な水着も作ってみよう。自由に海に入って遊べるような！」
海に危険な魔物が潜んでいる限り、王国も帝国も海を上手く開拓できない。だからアニスは魔法で新たな水着を作ることを決める。
美しい海を自由に泳げるような水着という夢に周りも感化されていき――もちろんデザインも可愛くするからね！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
23
帝国への外遊が続くアニスとユフィが、クリスティンの誘いで帝国の海を訪れる第11弾。王国ではまず見ることのない広大な海を前にタコを見かけてたこ焼きを思い出したり、無味乾燥な水着を見てオシャレで魔術を付与した新しい水着作成を提案するアニス。そこで遭遇するサーペントの脅威があって、このあたりを連携で討伐できてしまう王国メンバーに対して、帝国側もその影響力やいかに対等であるかを考えたりするのが悩ましいところですが、アニスはやりたいことやってるだけなんですよね（苦笑）ユフィとの絆もより深まって微笑ましかったですね。2025/06/22
とってぃー
9
海に馴染みのないアニスの世界で、キャラ達が戸惑ったり、遊んで喜んだり、ギャップが見られたりと面白かった！水着のデザインも転天らしく高貴で可愛かった。忘れがちなアニスの転生前の記憶も活用されて、ユフィに窘められながらも存分に暴れ回っていて良き。アニスとユフィの2人きりのシーンでは存分なイチャイチャが見れて最高でしたね。2025/06/22
bluets8
8
初外交で真面目だった前話からは一転、夏だ！海だ！怪獣だ！なコミカルな回。夏の海で欠かせない水着は、まさかの開発から。言われてみれば魔物が居る世界で、海で遊ぶという発想は出てこないか。そんな水着に限らず、港町の開発にしろ怪獣退治にしろ、海への印象が一人だけ地球ベースな転生者アニスが次々と（現代知識を）ポロリする、やらかし王女を楽しむ回だった。最近は抑圧されるものが多くて奔放さが影を潜めていたから、アニスが生き生きと好き勝手に動き回っていたのが嬉しい。水着開発お疲れ様＆GJ! イリアの黒が最高でした。2025/06/24
おこげ
7
イリレイ痴話喧嘩に負けじと今日もじゃれ合うユフィアニ睦まじい💟💗🌊嫁に近寄る者あれば嫉妬の炎をお見舞いするユフィ(笑)二人の絆をしかと見せつけた空中演舞の件は帝国じゅうに広まっているようで☺️今回も緩やかに話は動くが百合分も落ち着きムード。夜のデートが一番の濃度だったな💕海の幸やら水着に前世の記憶フル活用して王国と帝国の橋渡しは頗る快調🐚🐙👙本人預かり知らぬうち高まる評価をもっと受け入れていいのに、それがアニスの長所だと愛妻の理解が深い(笑)2025/06/25
ふうせん
5
今巻は海！つまり水着回！海に馴染みのないこの世界の登場人物たちが海産物や海自体に対して戸惑ったり喜んだりしてる姿が微笑ましかった。そして、毎度毎度言及してるけどアニスとユフィのあまぁいトークシーンがもう最高でした。アニスがユフィより優位に立ってる最近では珍しい構図とか誰かがアニスに触れた時に現れる鋭い視線とかもうこの2人の関係には好きがいっぱい。 それに、レイニとイリアの供給も助かった。この2人のトークシーンとかも短編か何かで見てみたい。2025/06/21
