内容説明
梅雨空の東京・日比谷のホテルの宴会場。菓子職人の大会準決勝を前に、出場者が一堂に会し記者会見が催されていた。全国から集まった一癖も二癖もありそうな強豪たちの中で、栗田と葵は決意を新たにする。
一方、栗丸堂には栗田の祖父が作った和菓子を求め、ある人物が訪ねてきた。かつて、一口食べて心を動かされたという祖父のものと同じ味の和菓子を食べたいと言う。
栗田は五十年前の味を再現しようと祖父の友人を訪ねるのだが――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Nyah
54
「シベリア」栗丸堂に栗田の祖父が50年前に作ったシベリアを食べたいと、一人の紳士がやってきた。栗田はその場で作ってみせるが全く違うと。50年前のお得意さんを回って、手がかりをさがす。「海軍の和菓子」大会一戦目の対戦相手は間宮羊羹で勝負をするなら栗田と葵は‥、柳才華はそこまで悪人ではなかった。「ちんすこう」塩を求めて沖縄日帰り旅行。誘拐事件。「黒い和菓子」弓月が襲撃されて上宮が大会に出ている。栗田と葵はおはぎ、塩羊羹で勝ち進む。栗田は日本一の称号を得て葵との将来を掴む事ができるのか。和菓子に行きたくなる📕2023/06/25
ひさか
50
2022年12月メディアワークス文庫刊。書き下ろし。シリーズ6作目。通算11作目。シベリア、海軍の和菓子、ちんすこう、黒い和菓子、の4つの連作短編。話題があちこちするものの、和菓子全国大会に参加する栗田と葵と強豪達のトーナメントが気迫たっぷりでストレートに面白い。葵の鋭い気づきも相変わらずで楽しい。次回、最終巻が楽しみ。2023/01/21
dr2006
40
いらっしゃいませ栗丸堂第6弾は、引き続き全国菓子職人勝ち抜き戦だ。葵と栗田のチームを含め全国から予選を勝ち抜いた16チームが東京に集結した。主人公栗田ではなく、対戦相手の前日譚(経緯や人物や背景)が一人称で独白されているので、対戦での心理的駆け引きや気概表裏が見えて面白い。中でも天性の味覚(ギフト)と凡人の味覚(努力)の戦いがテーゼとなった”黒い和菓子”の章が良かった。次巻は準決勝からだ。葵と栗田はどう戦うのか、この勝ち抜き戦に懸けた二人の恋の成就も気になる⒲普段食べない和菓子だけど、急に食べたくなった。2026/09/15
ぽろん
40
やっと和菓子対決!でも、次巻で終わりとは、少し寂しい。きな粉のおはぎに塩羊羹。和菓子好きにはたまりません。食べたい!2023/04/10
ありす
34
とうとう本戦開始。トーナメント形式で本作は2回戦まで。準決勝、決勝は次巻に。試合の合間合間に、萬歳楽の完成までや、弓野に起こった出来事などが語られる。知らない和菓子が出てきたり、いや、それは和菓子じゃなくない?ってのもあったりで面白かった。人は人、自分は自分ではなく、知り合いというだけでその人のために憤ることができる栗田は純粋にすごいなと思う。聖徳の和菓子とは一体どんなものなんだろう。【2シリーズ6作目】2023/10/23
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