欲望論 第1巻「意味」の原理論

個数:1
紙書籍版価格
¥4,400
  • 電子書籍
  • Reader

欲望論 第1巻「意味」の原理論

  • 著者名:竹田青嗣【著】
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • 講談社(2022/12発売)
  • ポイント 32pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062206402

ファイル: /

内容説明

2500年の哲学の歴史に新たな展開が始まる。価値不在の現代に価値と意味の原理論を立て直す意欲作。「世界を分節するのは欲望だ。欲望が、価値と意味を世界の中に織り出してくるのだ」。プラトン、アリストテレスからデカルト、カント、ヘーゲルをへてニーチェ、フッサール、ハイデガーへと続く哲学の歴史を総覧し、さらにその先へと哲学の可能性を拓く。2000枚超!!


世界を分節するのは欲望だ。欲望が、価値と意味を世界の中に織り出してくる。価値不在の現代に、価値と意味の原理論を立て直す意欲作。

現代の哲学(思想)は、幻影の問題を抱えて虚妄な議論の巨大な迷路のうちへと迷い込んでいる。「本体」の観念を完全に(すなわち哲学的根拠において)解体することによって、われわれははじめて、認識一般にとって何が可能なのか。何が認識不可能なのか、普遍認識が成立する条件と構造が何であるかを解明できる。またこの解明からのみ、どのような新しい知と学の地平が開かれるのかを明らかにすることができる。本体論の完全な解体こそは、現代社会における哲学と思想の再生のための、不可避の始発点である。

「真」とは、「善」とは、「美」とは? 哲学究極の問いへの回答!

目次

第一部 存在と認識
第一章 哲学の問い(古代の思考)
第二章 認識の謎 (近代の思考)
第三章 本体論的解明
第二部 欲望相関性
第四章 欲望相関性
A「欲望」と世界分節
B 快と不快
C 情動・感情・衝動
第五章 意味 価値 存在
A 意味と価値
B 存在と真理
第六章 世界の一般構成
A 現前意識の地平
B 認識対象の本質学
C 心身二元論
D 心的存在の構成

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kumoi

1
認知科学において、知覚のプロセスをすべて電気信号に還元する試みが行われている。研究がさらに進めば、それが人間だとしか思えない機械を作ることさえできるはずである。見た目と言動が人間そっくりな機械があり、100人の参加者がこの機械とやりとりを行ったとしよう。そして全員が"それ"が人間であると判断したとする。その後、実は機械であったこと、どんなメカニズムで動いているかを参加者に説明する。最後にもう一度、"それ"は機械なのか人間なのかと問われたら機械であると言うしかない。このように可疑性は絶えず検証されている。2021/06/06

小暮 宏

1
短いブロックに区切った文章を重ねていくスタイルはヴィトゲンシュタインの「論理哲学論考」のようでもあるが、近代から現代に至る哲学史を振り返りながら吟味し位置付ける流れはヘーゲルの「精神現象学」のような一種の物語性を持つ。 総体として哲学を現実の暴力論理に抗するものとして位置付け、絶対的存在や価値に還元するのではなく、誰でも参加できる言語ゲームとして互いの信憑を目掛けて絶えず書き直されるところに、現代思想が陥り勝ちなニヒリズムや相対主義から抜きん出た健全さを見てとれる。2021/02/21

R

1
哲学史における「存在」「認識」「言語」の各論を俯瞰し,ニーチェの思想を足掛かりに,世界の意味と価値を人体の秩序において意味づける。上記の3つの各論に注目rするときに身体は置き去りにされていたけれど,思考と身体は切り離せない。身体なくして思考はできない。2019/03/07

斉の管仲

0
朝1時間、4カ月かけて読みました。カント以降、近年のメイヤスーまで哲学が俯瞰でき、大変充実した朝の時間でした。 読み終えて、朝、寝坊するようになってしまった。2021/05/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12222563
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数2件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす