欲望論 第2巻「価値」の原理論

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欲望論 第2巻「価値」の原理論

  • 著者名:竹田青嗣【著】/吉増剛造【その他】
  • 価格 ¥3,410(本体¥3,100)
  • 講談社(2022/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 930pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062206419

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内容説明

2500年の哲学の歴史に新たな展開が始まる。価値不在の現代に価値と意味の原理論を立て直す意欲作。「世界を分節するのは欲望だ。欲望が、価値と意味を世界の中に織り出してくるのだ」。プラトン、アリストテレスからデカルト、カント、ヘーゲルをへてニーチェ、フッサール、ハイデガーへと続く哲学の歴史を総覧し、さらにその先へと哲学の可能性を拓く。2000枚超!!


世界を分節するのは欲望だ。欲望が、価値と意味を世界の中に織り出してくる。価値不在の現代に、価値と意味の原理論を立て直す意欲作。

現代の哲学(思想)は、幻影の問題を抱えて虚妄な議論の巨大な迷路のうちへと迷い込んでいる。「本体」の観念を完全に(すなわち哲学的根拠において)解体することによって、われわれははじめて、認識一般にとって何が可能なのか。何が認識不可能なのか、普遍認識が成立する条件と構造が何であるかを解明できる。またこの解明からのみ、どのような新しい知と学の地平が開かれるのかを明らかにすることができる。本体論の完全な解体こそは、現代社会における哲学と思想の再生のための、不可避の始発点である。

「真」とは、「善」とは、「美」とは? 哲学究極の問いへの回答!

目次

第三部 幻想的身体
第七章 身体の本質
A エロス的感受
B 存在可能 (ありうる)
C 「能う」
第八章 無意識としての身体
A 深層文法
B 生成する身体
C 言語ゲーム
第四部 審級の生成
第九章 審級性 善悪
A 審級的価値
B 自己の諸相
第十章 美的審級
A 美的問い
B 美的感受性
C 美的対象の中心性
第十一章 審美性
A 美学的探求
B 芸術とその構造
C 芸術の普遍性

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鏡裕之

3
ただ一つ残念な点。羞恥の発生についての説明が、竹田氏がずっと批判してきた「おとぎ話」になっていること。プロのポルノ作家からすると、竹田氏が説く羞恥の発生メカニズムは間違っているし、おとぎ話。バタイユを援用しての労働のくだりも、またおとぎ話。近代レベルで労働を考えてしまっている。部族社会時代の共同生活での労働は違ったはずなので、「おとぎ話」になっている。正直、議論的に詰めを欠いた。非常に残念。それでも、関係性をベースに据えた議論は、ラカンやフロイトよりも遙かに説得力がある(フロイト全集は読破済みです)。2020/12/30

kumoi

1
人間は幻想的身体を生きている。体格だけではなく、言語も能うとして、関係的エロスの獲得に寄与するのだ。個々の人間は内的ロマンを持っているが、現実において、それらは否定の憂き目に遭う。したがって、芸術や恋愛は内的ロマンを生き延びさせるための大気として存在する。芸術ー批評のゲームにおいて、絶対的な価値基準を設けてはならない。この言語ゲームは個々の感銘から始め、集合的信憑を目指すためにある。これは当為ではなく、覇権の原理に抗い、人間の精神の自由を存在させるための努力なのである。2022/03/17

小暮 宏

1
終盤の美と芸術についての本質観取が読みごたえがあり、著者が元は文芸評論家だったことを思い出させる。2021/02/21

R

1
意味や価値は他者との関係性で決まる。その関係性を保つのは言語による意思疎通である。欲望は言語によって表象され,伝達可能となる。表象された欲望によってそれぞれの意味や価値が決定される。言語ゲームによって他者との関係性が構築され,意味や価値が認知される。2019/03/25

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