内容説明
最古のパン、中世のシチュー、ルネサンスの健康食、ヴェルサイユ宮殿の晩餐会etc…5000年の時を料理で旅する、再現料理レシピエッセイ。8時代40品のレシピを収録。
目次
1章 ギルガメシュの計らい
2章 ソクラテスの腹ごしらえ
3章 カエサルの祝勝会
4章 リチャード3世の愉しみ
5章 レオナルド・ダ・ヴィンチの厨房
6章 マリー・アントワネットの日常
7章 ユーゴーのごちそう会
8章 ビスマルクの遺言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
113
世界の歴史の中で人々に食べられた料理を文献を紐解き、現代風にアレンジしたレシピ本。その料理に纏わる人々や伝説、ちょっとしたドリンクの作り方も収録。食の文化も健康、贅沢の繰り返しなのですね。ルネサンス期の料理に入ってから使われる食材や調理法もぐっと身近な物になっていて「これで作れる・・・!」と思いました。因みに伯母に見せた所、「これ、おもろいやん!作れるか試すから、貸して」とのこと^^個人的にはフルーツとにんにくのメソポタミア風おやき、スパルタ兵の(本来は不味い)スープ、林檎のウィンナー乗せを作って食べたい2018/01/27
yumiko
95
歴史大好き♡お料理大好き♡には堪えられない一冊。こうした作品は得てしてヘェ〜で終わってしまいがち。でも意外にもかなり実践的でちょっと驚いた。スパイス使いが難しめだけれど、今の日本でも作れるようアレンジしてあるのも親切。メソポタミア風、教皇風などの響きも楽しい。ドイツのじゃがいも、イタリアのトマト、どちらもアメリカ大陸から持ち込まれるまではなかった野菜。それが今ではその国を代表する野菜となっている。料理から紐解ける歴史の流れもとても興味深かった。アントワネット様が召し上がったトマト煮込みは作ってみたいな♪2017/10/19
榊原 香織
88
食べ物を通して歴史を見るのって面白いですよね。 再現は、まあ、全く同じというわけにはいかない。古代ギリシャで使われてたシルフィオンみたいに絶滅しちゃったハーブもあるし。 古代メソポタミア、楔形文字の粘土板、レシピがかなりあるそうw2021/07/24
seacalf
72
料理というタイムマシンに乗って、歴史を身近に感じようというコンセプトは面白くて好き。古代メソポタミアのレシピはなんと粘土板から!饗宴文化が根付いていたギリシャ時代~19世紀ドイツまで8つの時代にポイントを絞って再現。どれも知的好奇心と食いしん坊な心に火をつけてくれる。食べやすくアレンジしてあるレシピ付きなのもいい。ただ、ヨルダン料理を食べに行った時に「これらはキリストが生きていた当時とほぼ同じ料理です」と紹介されたのを思い出した。文献を漁らなくても、現代までずーっと残っている美味しい料理も沢山あるのよね。2018/02/04
こばまり
71
ご馳走は戦時に。平時は敢えて不味くというスパルタの血のスープに興味津津。詳細なレシピは、実用と言うよりも想像を掻き立てる為にある。フランスはブルボン朝あたりからカロリーが気になる。2018/03/27