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内容説明
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下痢止めにはゲンノショウコ、便通にや高血圧予防にはドクダミ、皮膚の血液循環の改善にはセンブリ、といった民間での言い伝えによって自分の判断でこれらを薬として使う、これが民間薬を使うということです。
最近ではこの効果を利用したお茶も市販されており、健康促進のために使われている方も多いかと思います。
この本は、民間薬の基礎知識からその由来となった動植物の紹介、さらに民間薬から近代薬にどう発展していったかなど、民間薬にまつわるさまざまな話を展開します。
生薬や漢方などの話も満載ですので、人一倍健康に気を使っている方、必見です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kouro-hou
31
毒などで多くの著書のある薬学博士の船山先生の本である。今回のテーマは民間薬だが、それ漢方薬とどう違うの?という初心者向けにとても平坦に、わかりやすく、しばし脱線しながら書かれています。民間薬とは「民間の言い伝えによって、病気などに対して自分で適用しようという薬」。この本はその後の有効成分の発見で近代薬の元になったり、有毒成分が見つかって毒草扱いになったり、何も見つからなくて伝承だけが残ったなどの過程を文化として残すのが目的だそうで、この本読んで煎じて飲んだりするなよ!!とキツく語られてもいますw 2018/10/08
よみびとしらず
7
個々の薬について知識をつまみ食いしたい、一般向けの本。かつての迷信から、染料、香辛料、食糧として利用されるもの、現代薬の系譜に続くものまで。毒と薬は表裏。稲→「腹の減らない薬」には一本取られた(笑)ゲンノショウコの花が東(白)西(ピンク)で色が違うのは面白い。史前帰化植物の話も少し出たが、縄文弥生の植生ってどうなってたんだろう。桔梗根、塩附子、彼岸花の球根など、喩え毒抜きが不十分で死ぬ危険性があっても、食べなくては生きていけなかったんだろうな。2018/11/16
rebeccamycin
4
様々な生薬に関するエピソードを写真や構造式とともに紹介している。語源や雑学もふんだんに含まれていて興味がそそられる。飲みの席で著者と語り合ってる感があって凄い良い。2019/03/15
乱読家 護る会支持!
3
プラセボ効果と言って、たとえ医学的に効果が無い薬であっても、服用により多くの人の症状は改善すると言う。 おそらく「手当て」と言われる、手をかざす効果も心理的な効果ではないかと思う。 患者をお見舞いすることや、お花を持っていくこと、励ましのお手紙を書くことなども、おそらくは症状改善に効果があるのでしょうね。。。 などと考えると、民間薬とは世代を超えて、ご先祖様から今を生きる我々への「思いやり」と考えると、より症状改善につながるのかもしれない。。。。知らんけど。 2020/09/23
すととん
2
割と民間薬が関係ない話の項目も多かった. 生薬学の本格的な書籍に比べると劣った漢字を受けるが値段を考えると妥当かな2016/02/03