講談社青い鳥文庫<br> 道は生きている (新装版)

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講談社青い鳥文庫
道は生きている (新装版)

  • 著者名:富山和子【作】/大庭賢哉【絵】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • 講談社(2022/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062853095

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内容説明

豊富な事例、話しかけるような文体が魅力的な、ノンフィクションのロングセラー。
 道は、いつできたのでしょう? どこからはじまっているのでしょう? 道のなりたちを知ると、人と人とのつながりが見えてきます。
 並木の道、石の道、絹の道、塩の道。それぞれの道のふしぎな働きは、人の歴史をおしえてくれます。
 人間は、どのように道を利用してきたのでしょうか? これから、どのように道とつきあっていけばいいのでしょうか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

じょうこ

13
「歩くことは生きていることだ」。歩きながらふと気づいた。仕事も辞め、年もとり、ようやく気づけた。で、この本を読むと、ふだん気づいていなかった「道」が生き物のように感じられ…私よりも大先輩であり、識者でもあり、縁の下の力持ちでもあり、友でもある。「道はやさしい道でした」という項では、道の肌ざわり、道のにおいまで言及され、道のはたらきを単に説明する科学本ではなく、道の遠い遠い過去までに想いを馳せることができるロマン本だと思う。で、「道なき道を(ときどき)歩こう」と私は決心したのだ。(比喩的な道も実体の道も)。2025/05/29

びすけっと

12
2012年9月新装版刊。1984年刊。かなりの時代を経ても、子どもたちはじめ、私たちにも教えてくれることがたくさんの良書だと思います。日光街道の利根川に船を連ねて浮橋、いや浮き道を作っていたとは初耳驚き。さまざまな道の交差するところに市が立ち、またものが集まり、ひとが集まり町ができた。歴史を物語る地名が無くなっていることを憂う著者の言葉が響いてきます。私たちが思っている以上に昔から人々は道を使って動いていた。 網野善彦「日本の歴史をよみなおす」を再読したい。2014/12/17

ぐっち

12
道をこういう視点で見たことがなかった。石垣や街路樹、橋や水路。昔の人が歩いてきた道を思いつつ歩いてみるのもいいかも。2013/07/06

羊山羊

10
人と自然、文化を道を通して語り継ぐ。道は物資の運び手である以上に、海人と山人といった文化の運び手でもあった。津という漢字の付いた地名がかつては物資の集積地=港を意味していると初めて知り視界が開ける。家の近くでも津と付いている場所は妙に発展している場所ばかりだ。そんな、人と道の繋がり、自然との折り合いの付け方を見て、今一度歴史と地理の壮大さに身を任せたくなる。全日本人に読ませたいシリーズだ。2019/12/22

ひの

3
道は生きているって…無理やりな気もしますが、陸の道、水の道、あらゆる道で、道に、道を介して…人々と文化等々、関わり合いを持ち合って何もかも繋がっている。石の文化・橋の文化、興味深い。大岩に穴をあけてトンネルで道を開くというのもかなり。大井川と牧之原のお茶園の話も驚き。1つ気づかされたことは「昔は道は遊び場だった」という事。今はそんなことが出来なくなっている。しかし子供のころは道でゴムとびや縄跳びやボール遊び、絵も描いたし敷物広げておかーさんごっこもしました。最近見ない光景。道もどんどん変わっていく。2015/09/19

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