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内容説明
豊富な事例、話しかけるような文体が魅力的な、ノンフィクションのロングセラー。
道は、いつできたのでしょう? どこからはじまっているのでしょう? 道のなりたちを知ると、人と人とのつながりが見えてきます。
並木の道、石の道、絹の道、塩の道。それぞれの道のふしぎな働きは、人の歴史をおしえてくれます。
人間は、どのように道を利用してきたのでしょうか? これから、どのように道とつきあっていけばいいのでしょうか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びすけっと
11
2012年9月新装版刊。1984年刊。かなりの時代を経ても、子どもたちはじめ、私たちにも教えてくれることがたくさんの良書だと思います。日光街道の利根川に船を連ねて浮橋、いや浮き道を作っていたとは初耳驚き。さまざまな道の交差するところに市が立ち、またものが集まり、ひとが集まり町ができた。歴史を物語る地名が無くなっていることを憂う著者の言葉が響いてきます。私たちが思っている以上に昔から人々は道を使って動いていた。 網野善彦「日本の歴史をよみなおす」を再読したい。2014/12/17
ぐっち
11
道をこういう視点で見たことがなかった。石垣や街路樹、橋や水路。昔の人が歩いてきた道を思いつつ歩いてみるのもいいかも。2013/07/06
羊山羊
8
人と自然、文化を道を通して語り継ぐ。道は物資の運び手である以上に、海人と山人といった文化の運び手でもあった。津という漢字の付いた地名がかつては物資の集積地=港を意味していると初めて知り視界が開ける。家の近くでも津と付いている場所は妙に発展している場所ばかりだ。そんな、人と道の繋がり、自然との折り合いの付け方を見て、今一度歴史と地理の壮大さに身を任せたくなる。全日本人に読ませたいシリーズだ。2019/12/22
ひの
2
道は生きているって…無理やりな気もしますが、陸の道、水の道、あらゆる道で、道に、道を介して…人々と文化等々、関わり合いを持ち合って何もかも繋がっている。石の文化・橋の文化、興味深い。大岩に穴をあけてトンネルで道を開くというのもかなり。大井川と牧之原のお茶園の話も驚き。1つ気づかされたことは「昔は道は遊び場だった」という事。今はそんなことが出来なくなっている。しかし子供のころは道でゴムとびや縄跳びやボール遊び、絵も描いたし敷物広げておかーさんごっこもしました。最近見ない光景。道もどんどん変わっていく。2015/09/19
Hitoshi
1
道のはじまり 並木の道、石の道 絹の道、塩の道 川の道 おまいりの道 それぞれの道 道は、はたらく場所でした 道と道の出あうところは ちえくらべ 道はやさしい道でした 歴史を見てきた道 車と人間2023/05/18