内容説明
無口で無愛想な魔法使いフィリスの屋敷に就職したルシル。彼女は気難しいフィリスとの距離を少しずつ縮め、二人の関係性も大きく変化した。そんなある日、ルシルのもとに実家にいる妹のトルテから一通の手紙が届く。そこには父が骨折したこと、そして畑が大不作に悩まされていることなどがつづられていた。心配になったルシルは、一緒に行くと言い出したフィリスとともに急遽実家に赴く。
ルシルの実家は大家族で常ににぎやか。「余計なこと」を心底嫌うはずのフィリスは早々にうんざりするかと思いきや、ルシルの父の足をさくっと診察したり、意外にも馴染んでいるようでーー？
一方、畑の不作問題には、一筋縄ではいかない何やら不穏な空気が漂っていた。
ルシルの周囲はまたもやトラブル続き。屋敷を飛び出しフィリスと二人で自身の家族の問題を乗り越える！
いつもと違う環境でお互いの新たな一面を知っていく、ほっこり異世界再就職ファンタジー第二弾、開幕！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てみさま
12
とても賑やかな２巻でした。ルシルと先生のやり取りが堪らん。好き…。私も先生の表情をお伺いしながら読了。魔法使いと人間って種族が違うのですね…。ルシルの年齢が娘とあまり変わらないので、親目線になってしまいウルウル🥹2023/09/09
RINGOoisiiiiiii
10
ルシル、先生と共に里帰りするの巻。いちゃいちゃは少ないけれどそれが許されるのが、魅力だと思う作品。二人のペースで育まれるスローな恋愛が好き。今回は主にルシルとその家族がメインで先生の登場は少なめでちょっと寂しい。イーダも裏で頑張ってて成長をかんじる！魔法使いの謎が深まるばかり…。2023/01/02
冬野
9
シリーズ第二弾はルシルの里帰り編。一巻は終盤でドタバタした印象があったけど、今回は一冊の本としてしっかりまとまりがあって良かった。ルシルの実家のわちゃわちゃ感、楽しいですね。何よりルシルとフィリス先生の信頼関係ががっちり固まっているので安心感があり、随所にしみじみとした良さを感じることができた。読み味にやや不穏なざらつきも残しつつ、この二人なら大丈夫と信じられるので不安はなし。ルシルと先生のあいだにあるのはもはや愛だよねえ…。基本読書に癒しを求めることはないんだけどこの作品は素直に癒される。星:4/52023/07/02
優
7
ルシルちゃんが、先生を大好きなのは分かってたけど。。。もう、大魔法使いさんはどんどん惚れてるやん(笑)ルシルちゃんの家族のお話で、より近づいていった二人～。何をもって、幸せな日々とするのか。。。しみじみとかみ締めるお話でした。2024/03/22
ちゃちゃ
6
終始によによ。先生の不意打ちの威力が想像以上に増していて、くらくらするルシルさんのお気持ちが察せられます。もはや、心臓に良くない。そうだよね、一緒にいられるその時間が大切。2023/08/31
