内容説明
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南太平洋に眼をむけた日本軍の快進撃も、ミッドウェー海戦を転機に終わりをつげる。やがて運命のガダルカナル島の戦いを迎える。各地で全滅、玉砕、撤退へと追いこまれる。しかし、国内では軍部への翼賛体制ができあがり、「ほしがりません 勝つまでは」の檄がとぶ。「鬼畜米英撃滅」のスローガンが舞う。
戦時体制は日ましに国民生活を圧迫していった。砂糖やマッチは配給切符がないと買えなかった。マッチは1日5本以上使ってはいけなかった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
小鈴
28
十何年ぶりの再読だが太平洋戦争の本を色々読んで詳しくなった今読むと水木しげるの戦記は的確で分かりやすい。ネトウヨは小林よしのりを読むより、水木しげるを読んだ方がよいのではないか?水木しげるの戦争体験を追体験できますし。マンガは戦争の流れと、「そのときの水木さん」の二本立てで進んでいきます。水木しげる、二二九連隊に配属。米子→門司から出港→パラオのガスパン→ニューブリテン島のココボ(ラバウルの近く)。ガダルカナル行きのはずが第二次ソロモン大戦でパラオへ。パラオでかたつむりを食べる。2020/12/11
いっくん
20
ミッドウェー海戦、大敗を喫するも日本国民には知らされず。アリューシャン、ガダルカナル島上陸するも、米軍に発見され攻撃される。参謀本部では米軍の反撃を局地戦との認識。ガ島では武器、食料の補給無く次第に餓島へ。激しい海戦で船も飛行機も激減。資源の無い日本は輸送船を送るも多くが沈められ、到頭ガ島撤退。山本司令長官戦死。しげるさんはパラオ〜ラバウル、ズンケンへ。船を触っていたら船べりがポロリ、歩哨に立てば報告もせず魚雷を観察。蝸牛を食べたり、原住民と仲良くなったり、オウムの観察。所属部隊が全滅、絶対絶命の危機が!2016/07/17
nbhd
18
水木先生による昭和史を通読しながら、目ぼしいところにチェックを付けているのだが、この巻を読んで、ハッと気づいたのが、原著コミックスの発行年だ。調べてみると、第1巻の発行は1988年(昭和63年)11月…つまり、その後2カ月程して昭和天皇が亡くなるわけで…。で、89年(昭和64年/平成元年)の年末に最終8巻で完結する。編集者とか、さまざまブレーンは入っているであろうとはいえ、昭和最速の昭和歴史化本なのではないか。お話は、ミッドウェー海戦の敗退から。軍艦は、一度プラモデルを買って組み立ててみないといけないわ。2025/11/24
わんつーろっく
18
「東京プリズン」から、コミックで昭和史のおさらい。厚生労働省から取り寄せた祖父の軍歴を見てから、どんな無謀な作戦だったのかも知りたかったし、始めてしまった戦争の行方をたどっている。戦争の小説を読んでいるとき、位の多さに混乱をしていた無知な私(笑)備忘録にちょこっと転記。二等・一等・上等兵→兵長。下士官から伍長→軍曹→曹長。将校クラスは准尉→少尉→中尉→大尉。左官は少佐→中佐→大佐。これより閣下と呼ばれる旅団長・将官は少将→中将→大将。古兵と称する上等兵がカミサマといわれ、初年兵をなぐるのね( ;∀;)2020/04/27
HIRO1970
18
⭐️⭐️⭐️図書館本。2015/05/11
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