内容説明
日本には、「方法」が足りない! 各界を唸らせた伝説の講義が完全書籍化。第一巻では神仏と物語の構造を解体。行間からあらゆるヒントがあふれ出る、二一世紀の方法序説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
非日常口
18
日本の根底に流れる鍵となる思想は何か。ここを外して歴史解釈を読むと大体は陰謀論的な「実は・・」という話に魅かれてしまう。本書は松岡正剛さんが日本文化に薫習する面影を巡った講演録である。神仏、思想、文字、所作など我々がいまも日常に根付き根付きすぎるが故に気づかずに使っていたものが現代において失われ出している。それは歴史解釈を見せて気づく程度の表層ではない。うつろう季節や循環していた自然観が消費として一通になり、画面をスクロールして暇を潰すだけの習慣になってきたが、それをやめページを捲り再読するのい良い本だ。2019/01/15
かりあ
11
またいつか読み返さねば…。付箋だらけで収集がつかない。とってもいい本だった。2014/11/13
おおにし
11
雑誌「遊」の編集長だった頃の松岡正剛の知識の幅の広さに驚嘆しファンになった者ですが、最近の活動はよく知らなかったです。この連塾の講演集を読んで、アートジャパネスクの時代からさらに深く進化した松岡正剛を感じました。こんな素晴らしいレクチャー、私も受けてみたかったです。連塾の受講者はそうそうたるメンバーですが、皆さんこれだけ内容の濃い話を聴いただけで理解されたのでしょうかねえ。「日本という方法」とは何か、残り2巻もじっくり読んでみたいです。2012/11/18
白義
6
誤解を恐れずに言えば、新国学の試みと言っていいと思う。日本の面影、底流のコードを掴み、解読する極濃の講義が三本。神話や仏教から日本の美意識、概念までを広い知識で次々語るエネルギーに圧巻。特に神話からそれに隠されたもの、海から見る日本史、日朝交流史を抽出する手つきは熱い。古く新しい日本像を構築する上で重要なシリーズ。それにしても思想、哲学から科学にアートまで、よくこんなに上手く繋げられるものだ2012/03/04
釣れんボーイ
5
古典を読む意義が分からないと言われるたびに、思い出す一冊。金や国家やキャラがどうとか抽象的なものに無駄な時間を弄する我々に比べ、古代の人がいかに豊かな具体性の中に身を置いているか。「神話」という言葉こそ妄想的な抽象だとみなす勘違いさんに、具体に沿ったイメージと自分に都合よく書き換えた現実とはレベルが違うのだと一喝したくなるが、拙い私の言葉で語るより、この本を差し出す方がより重い鉄槌となるだろう。日本人の基盤たり得る本。2021/02/07




