内容説明
待望のシリーズ三作目。魔女のキキは16歳になりました。キキの住む粉置き場へ、ケケという12歳の女の子が転がりこんできます。ケケは、ふしぎな力をつかって宅急便の仕事を横取りしたり、とんぼさんとのデートにいあわせたりして、キキをこまらせます。自由奔放で生意気なケケに反発しながら、キキも影響をうけてすこしずつ変わっていきます。ふたりが自分にとってたいせつな何かをもとめて成長する姿がさわやかに描かれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
105
キキの前に現れた生意気な少女ケケ。自由気ままで厚かましい振る舞いに、キキと一緒に終始心がザワザワした。大切なものをすべて奪われるような恐ろしさと嫉妬で、自分を見失いそうなキキ。ケケの言葉は、キキの心の声のようにも聞こえる。毎回キキの成長が細やかに描かれているけど、この巻は特に少女の成長物語として秀逸だと思う。2016/07/21
kaizen@名古屋de朝活読書会
67
魔女のしるし。 「心のなかをおみせできないのがざんねんです」 大事なことなのでまた出てきました。 キキに対して、ケケ。 キキが「むかし屋さん」からしみだらけの本をあずかる。 「おわりのとびら」 2013/04/20
nakanaka
56
シリーズ3作目。16歳になったキキは自分の店を持ち一人暮らしを始めていましたが、そんな彼女のもとにケケという名の12歳の魔女が現れます。押し切られる形で同居することになり、わがままで嫌味たっぷりのケケに振り回されるキキ。最終的には深い絆で結ばれることになり良かったのですが、なかなかのインパクトを残してくれました。ケケの能力がイマイチ分かりませんでしたが、潜在能力はキキよりも上な気がします。次作からはトンボが遠くの学校に進学することになり離れ離れになるようです。二人の関係にも更なる進展がありそうな予感。2025/01/29
風里
41
嫉妬に苦しみ、乗り越えていくキキ。 どんどん大人になっていく様子が可愛らしく微笑ましいと思うのは大人になったからか。 自分の気持ちを知るのが一番難しいのかもしれない。2013/10/09
美葉
35
自分はまわりからどう思われてるかが気になる。自分と人を比べてしまう。こういうのって、思春期だなあ。キキの気持ちが痛いほど共感できた。 「自分が 自分に 出会うとき あなたにも きっとある」 ここ最近、なんだかずっともやもやしていたけれど、ちょっとだけ心が軽くなった。私も私を見つけられたらいいな。2020/09/24
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