内容説明
孤島にある「桜瀬女子高校」は今夜、伝統ある「卒業夜祭」を迎えていた。だが校長と政府以外、この儀式の壮絶な真実を知らない。卒業生のうち選ばれた7人だけが今夜、世界を救う「侵略者」となる事実を。何も知らぬまま神と対峙させられる7人の少女らは、今夜を、世界を生き残ることができるのか? 総伏線主義の正統派ロジック本格、至極の最終章。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
63
邪教淫祠が徒党の贄として告ぐ。「ミステリ愛読者の諸君よ、「方舟」と「名探偵のいけにえ」の次はこれを読め! (「スノウブラインド」帯のもじり)」嘘のつけない少女と悪魔の天国三部作、最終作にして第0章。まほろの絶筆にショックを受けながらも、桜と幻想に彩られた世界の死に潜みまくった言葉、諦観、百合、伏線、ロジック、220ページの解決編。圧倒的回収に一気に読んで変な声出る。少しずつ再読して変な声。そして改めて解決編で見落とした伏線に気付いて変な声。圧倒的かつ執拗。そして、最初から最後まで彼女の恋物語であった訳だ。2022/11/01
よしぱん
37
★4 ついにセーラー服最終作。あ、ちゃんとセーラー服だって伏線の一つだからね。あの世とこの世の狭間の世界に送り込まれる生贄の女子高生たち。そこで起こる殺人事件、裏切り者は誰?天使と悪魔と人間と。そして物語がつながる。600ページ中200ページ以上が解決編というとんでもない配分。でもそれだけ伏線がいっぱいあるんだから仕方あんめえ。論理論理論理な3部作を合計1700ページ、まるで長距離マラソンを走り抜けた気分。2022/12/18
信兵衛
24
最終的に事件の謎は明らかになり、決着も付くのですが、得心できたとは言えないなぁ。2022/11/23
ア・トイロッテ(マリポーサとも言う)(各短編の評価はコメントで)
23
★★★★☆9 この作品で少女三部作の完結。古野まほろの最後の作品でもある。終末少女では普通の本格ミステリよりも高濃度ロジックであり、二作目の征服少女はさらにパワーアップしたロジックであり難易度も高まっていた。そして最後のこの作品はそれよりもパワーアップされ、解決編は290Pもあり常人を超えた高難度の伏線の物量に支えられたロジックであった。今年の宗教ミステリとしては「名探偵のいけにえ」と双璧をなすものであり、論理の立場としても対照的なものとなっている。ロジックに淫したまほろの最後に相応しい傑作。2022/11/03
刃の下に心あり
22
★★★★★圧巻です!素晴らしく、そして美しい!『終末少女』『征服少女』からの続編にして3部作完結編となる物語。解決編でのロジック炸裂は前2作同様、コテンパンにやらえました♪さらに本編終了後の「自跋」がいろんな意味で衝撃すぎ・・・。「本格」への愛、「まほろ節」たる所以など、すごく興味深かったです。正直、3部作を通して「まほろ節」はすごくエネルギーを要する読書となりました(笑)ですが、それは苦ではあるけれども「もっと読みたい」と思ってしまうのです。要は癖になりそうって感じです♪3部作、必ず読み返したいです♪2022/12/25
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