小学館文庫<br> 海が見える家 旅立ち

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小学館文庫
海が見える家 旅立ち

  • 著者名:はらだみずき【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 小学館(2022/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094071870

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内容説明

ベストセラーシリーズ、堂々完結。

 父が遺してくれた海が見える家が台風により被災後、追い打ちをかけるようにコロナが蔓延してしまう。思うように日常生活をとりもどせない文哉は、農業の師である幸吉がビワ畑で倒れていたあの日に思いを馳せる日々を送っていた。心配する和海のすすめもあり、文哉は旅に出ることにした。向かったのは、幸吉の親友、イノシシの罠猟の達人である市蔵の暮らす集落。山に入り自然薯を掘ったり、斧で薪を割ったり、自然に抱かれて過ごすうちに、文哉は求めていた自分なりの答えを見いだしていく。そして、新たな決意を胸に抱く! ベストセラーシリーズ、堂々完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まさきち

120
しっかりと自分の足で歩いていく力をつけた文哉の成長と、長年苦しめられていた殻を突き破る力を手にした凪子の姿に安心感と爽快さをもらえたシリーズでした。海は見えなくなってしまったけれど、できれば「山に包まれた家」なんて感じで二人の行く末を見させてほしい、そんな勝手な思いを抱きながらの読了です。2022/12/04

おしゃべりメガネ

118
シリーズ第4弾にして完結編です。すっかり田舎の海の暮らしが定着してきた「文哉」に大きな転機が訪れます。親しく慕っていた「幸吉」が亡くなり、すっかりふさぎこんでいた彼は、とある人物の元へと向かいます。そこで過ごした時間が彼に色々な変化を与え、彼はひとつの答えを導きだします。彼が本当にやりたいコト、大切にしたいコト、真剣に思ってるコトなどを胸に新たな'旅立ち'へと。さらさらと読めて、ストーリーもさくさく進むのでストレスなく読了できました。なんだかんだで楽しみにしていたシリーズだけに終わるのは寂しいもんですね。2022/12/26

相田うえお

94
★★★★★22100【海が見える家 旅立ち (はらだ みずきさん)】シリーズ完結とのことですが、まだまだ続きが書けそうな終わり方でした。個人的にとても好きな作品なので、第二部『海の、み、え、な、い、家?』とか期待したいところです。今回は、自分にとって師匠とも思える人を亡くし気落ちしていた主人公の文哉ですが、周りの人達の温かさに接するうちに自分を取り戻し、海が見えない所に行きたいという凪子と共に、本当の居場所を探して新たに進み出すまでを描いたお話でした。とてもいいんです。未読の方はシリーズ1作目からどうぞ!2022/10/28

itica

87
思えば、父の遺した家に移ってから文哉はこれまでにない経験を沢山してきた。父から受け継いだ別荘管理の仕事の他、食べるために生きるために様々なことをしてきた。紆余曲折の数年だったかもしれない。その集大成と言ったら大げさだけど、文哉はようやく自分のやりたいことを見つけたようだ。それは他人が羨むような暮らしではないかもしれないが、自分の選んだ道を歩む文哉の力強い足音が聞こえてくるような、良い終わり方だった。 2023/03/30

ゆみねこ

86
父が遺した海の見える家で別荘管理の仕事で生計を立て、農業を学び始めた文哉。台風に続きコロナが蔓延、農業の師匠・幸吉の死に思いを馳せ気持ちの晴れない日々が。姉の登場に不穏な気配も。心配する和海の勧めで旅に出た文哉が見つけた新しい暮らしの行方。「もっと、田舎へ」文哉の旅立ちで物語は終わりだが、山での暮らしを新シリーズで読んでみたい。2023/01/01

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