小学館文庫<br> 海が見える家 それから

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小学館文庫
海が見える家 それから

  • 著者名:はらだみずき【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 小学館(2020/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094067965

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内容説明

ロングセラー続編、いきなり文庫で刊行!

 入社一ヶ月で会社を辞めた直後、田舎暮らしを始めた父の死を知らされた。文哉が霊安室で対面した父は、なぜか記憶とはまるで違う風貌をしていた。
 家族に遺されたのは、丘の上にある、海が見える家。文哉は、遺品を整理しながら、父の足跡をたどっていく。すると、意外な事実を突きつけられていくのだった。
 豊かな自然が残る南房総の暮らしを通して、文哉は自らの人生を見つめる時間をすごしていた。そんなある日、元彼女からメールが届く。
 果たして、都会を捨て、田舎に逃げてきただけなのか? あれから一年。自問の末、文哉が踏み出す新たな一歩とは?
 幸せのあり方を問う感動のロングセラー続編、いきなり文庫で刊行。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろくせい@やまもとかねよし

222
心地よく生きること。それは日々の生活で見つける幸せだと表す物語。南房総が舞台。亡き父の終の住処へ移住した23歳の息子を主人公として、そこに根ざす日常を綴る。彼が疲弊したのは、東京の雑踏、追われる時間、金でしか見いだせない仕事。彼の日常に、大学時代の彼女、不遇な生い立ちで心を閉ざしがちの女の子、ビワ農家で引きこもりがちな30代の男性、相続した別荘を金蔓として扱う男性が絡む。生きているのは確かに自分自身に違いない。だけど気が付く。自分の生は周囲の人々に支えられている。しかも、それは功利を超す利他であることを。2022/01/08

おしゃべりメガネ

146
続編も変わらない読みやすさでサラサラと読了しました。前作から1年経過した話で主人公「文哉」はいちだんとたくましくなっており、前作を読んでいる自分としては、思わず頬が緩みます。前作ではとっぽいサラリーマン崩れだった「文哉」も色んなコトを自分で考えるようになり、成長の様子がしっかり確認できます。厄介者の姉は出番少なめなのが何よりで、「凪子」もだいぶ安定しているように感じます。本作を読むと改めて、自分が本当にやりたいコト、自分が大切にしてるコトはなんなのかを考えさせてくれます。今後の成長が益々楽しみな作品です。2020/10/12

まさきち

135
前作ではどことなく頼りなかった文哉が立派に成長し、南房総でたくましく暮らし続けていた。さらに雑貨屋へのカフェの併設に自然栽培や陸穂栽培への挑戦、さらには別荘管理会社の設立と精力的に動き続け、自分の人生を充実させていく姿は本当に気持ちよかったです。そしてそんな彼をあたたかく包んで守っている地元や別荘街の人々の温かさも本当に気持ちよかったです。2021/07/24

ベイマックス

116
続編。入社一ヶ月で退職したタイミングで父親が亡くなり、その父親が住んでいた千葉の海岸沿いの別荘地の古い家に引っ越しての田舎暮らしぶりが丁寧に描かれている。でも、まっ運良すぎだよね。そうなかなかうまくはいかないよね。2022/09/21

ふじさん

113
会社を辞め、亡くなった父が残した海の見える家での暮らしが1年が過ぎた。元彼女から非難めいたメールが届き、自問自答する日々が続くが、地元の人々や管理を任された別荘の所有者との交流を通して、働くということを見つめ直し、自分なりの生き方を模索し、新しい道を踏み出すことになる。人にとって、幸せとは何か、問いかける感動の名作。続編もなかなかいい。 2022/02/23

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