内容説明
のこされたのは、丘の上の海が見える家。
苦戦した就活でどうにか潜り込んだ先はブラック企業。働き始めて一ヶ月で辞職した。しかし、再就職のアテもなければ蓄えもない。そんな矢先、疎遠にしていた父親の訃報が飛び込んできた。孤独死したのか。どんな生活を送っていたのか。仕事はしていたのか。友人はいたのか。父について何も知らないことに愕然としながらも、文哉は南房総にある父の終の棲家で、遺品整理を進めていく。はじめての海辺の町での暮らし、東京とは違った時間の流れを生きるうちに、文哉の価値観に変化が訪れる。そして文哉は、積極的に父の足跡をたどりはじめた。「あなたにとって、幸せとは何ですか?」と穏やかに問いかけてくる、著者新境地の感動作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきら
178
感動しました。すごくいいお話。 夏は夏らしい物語を読みたくなる。まさに求めていた感じの一冊でした。 人生をおもしろくしているか、すごく胸に刺さる問いでした。2021/08/25
相田うえお
133
★★★★★19079 本ジャケの絵に一目惚れ!初読み作家さん!さて、書き出しから暫くは本ジャケの爽やかな景色とは真逆で、一人暮らしの父親が亡くなったシーンから始まるんです。3年も父親を放ったらかしだったのに、弟(主人公)と姉は空き家になった父親の家に なにか遺産がないかと探しに行くなんて遺憾。。と思いきや、読み進みにつれて印象が徐々に変わってきたんです。これ以上はネタバレするので控えますが『良かった!』のひと言。海好きの人には超オススメ!でも翔んで埼玉の当方でもバッチリ!人の生き方を問う物語でした。2019/08/21
ベイマックス
131
入社一ヶ月で退職してしまった文哉。父が亡くなったと見知らぬ男からの電話が。連絡を取り合っていなかった父は千葉県の田舎の古民家で生活をしていたようだ。文哉は姉と相続のためにも家を売却することにするが、整理の為にしばしの滞在。その間に父親の仕事や海での生活様式に触れ、父がっていたであろうサーフィンも始めてみたりと、生活感が出てくる。◎人生色々。定職につかなければいけないなど誰が決めた。生き様はそれぞれ。2022/05/08
やな
130
「自分の人生がおもしろくないなら、なぜおもしろくしようとしないのか。他人にどんなに評価されようが、自分で納得していない人生なんて全く意味がない」ハッとさせられた(~_~;)2021/03/13
小説を最初に書いた人にありがとう
126
偶然手にした本。主人公の文哉が入社後すぐに会社を辞めプーをしてるところに疎遠だった父親の訃報が届く。父と距離が開いた後の人生を辿りながら父親の生き方を知り、自分の人生を見つける話。自分の父親とも会話も減り距離があったまま亡くなられたので身につまされる思い。奇しくも父の日に読了とは良くできてるな。ここまで込みで記憶に残る小説だった。2018/06/17
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