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内容説明
産業革命による技術革新と文化流入に沸く19世紀、イギリス。ミナ、ルーク、アーサー、ジョー、キンシーの5人の子供たちは、不死の王・ドラキュラを目撃する。ミナ達が混乱する中、病弱だったルークの様子に変化が現れる。一方、ドラキュラが眠っていたデメテル號の積み荷は、ウィットビー校に運び込まれた。その忌むべき積み荷の下へ、一人のオランダ人教師が訪れ…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
25
ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』は、日記や書簡で構成された小説である。坂本眞一は原作のそのスタイルを律儀に継承する。多くの場面は、ミナ・マリーの日記に書かれた場面として描かれる。面白いのは時々、日記を打つミナの後ろ姿がカットインされることだ。しかも、彼女が日記を綴るのに使っているタイプライターには、ハッシュ記号やエンターキーが存在する(過去に現代を混入させる手法は『イノサン』でも見られた)。今巻では、ある場面まで進んだところで日記を打つミナを登場させ、(つづく)2022/11/06
Bo-he-mian
13
超絶画力で描く超解釈ドラキュラの2巻。まず、第1巻で気づかなかった事は、これは語り手(?)であるミナによって「改変」された物語だという事が徐々に明らかになっていく。語りによる騙りで受け手を翻弄する、というとロバート・エガースの傑作「ウィッチ」を即座に連想する。語り手が物語を中断させ「修整」するのは、ミルチョ・マンチェフスキーの「ダスト」もかくやというところだ。第1巻でキンシーが「テキサスの大富豪」と紹介されていたが、いくら原作ベースのキャラとはいえ、19世紀末の米南部で黒人が富裕層になるのは無理がある。2023/01/23
miaou_u
13
1巻で、カバー下の恐怖の絵に叫びそうになったので、先ずは心してこの2巻のカバー下を覗いたのですが、あれ、今回は怖くない?怖くないけど、これは一体?という謎は最後に解ける。この謎に、言葉もない。。荒ぶる芸術的な美醜がこれでもかと眼前に迫り来る今巻、もうこのドラキュラ伯爵、MJに見えて仕方なかったのですが、坂本さんのTwitterにて海外のかたが『MJ?』とコメントなさっておられるのを目にして、思わずふふっと。そして、ヴァン・ヘルシング教授の大立ち回りに、何故か笑ってしまう。3巻、来春まで大人しく待ちます!2022/10/27
つっきー
6
圧倒的な画力で読者を捻じ伏せるかのよう。学園の地下に運び込まれた不吉な謎の荷。どこからどこまでが現実なのか分からなくなる。耽美で幻想的な新解釈ドラキュラだ。2022/12/12
ぴよ(toyoneko)
4
たまらん2022/10/29