内容説明
千数百年前の中国で大量出現した愛すべき奇人たちの言行を断章形式で記した稀有の書。最終巻は悪口のオンパレード。人名索引を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
12
最終巻は露骨な口撃、狡猾な人、官位をおとされたりクビになった人、ケチな人、贅沢にふける浪費家、短気な人、人を中傷して陥れた人、うかつな人の失敗談、女性問題、不和な人たちのエピソード集。王述が反抗的なつるつるゆで卵にブチ切れたエピソードが面白くて笑ってしまった。ケチな人は普通にケチなんだけど、浪費家は何人か性格が歪んでいて怖かった(が、それを前にしても王敦は平常運転。さすが世話新語きってのサイコパス)。扱いきれない権力やお金は人によっては毒になるんだな…。2023/02/02
garyou
2
全篇通じて、出てくる人出てくる人みんな知り合ひのやうな気分になつてくる。この後はあちこち拾ひ読みしながら関連するところを読む、といふ風にするつもり。2015/03/13
ワタル
1
『世説新語』はよく知られているので終巻から読んだ。ケチや浪費家の話、嘘つきの話、好色家の話、有名な逸話から理解が困難な話までわりと楽しめる内容だった。2018/08/12