内容説明
『世説新語』の舞台である魏晋の貴族社会への透徹した理解にもとづく翻訳と解説で、存分にエピソードを味読でき、鮮やかに各人物像が見えてくる。読み始めると止まらない、古典の新訳注。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
11
この巻は人の容貌について、自分の行いを悔い改めた人、人を羨ましがった話、死者を哀悼した話、隠者の生き方、優れた女性、占術の話、優れた技芸を持つ人、寵愛された人、自由奔放な人物、傍若無人な振る舞い、人を口撃した人のエピソード集。死んだ人が好きだったロバの鳴きまねをするという話が2編あったけれど、その場にいたら悲しくても笑っちゃうだろうな。しかも、孫楚の場合は無駄にクオリティが高い。2023/01/31
garyou
1
容止から排調まで。容止は、容姿の美しかつた人の話だけでなく、己が容姿を気にしてゐた人の話なんかも出てくる。すなはち魏武とかだけど。排調が面白い。世説新語に出てくる人々は、なぜか身近に感じるなあ。2014/12/13