内容説明
従来の『知恵の七柱』は著者自身が原稿を25%ほど削った「簡約版」だった。本書は1922年に完成した幻の「原典版」からの世界で初めての翻訳。第2巻は、いよいよアカバ攻略を果たすまで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽん教授(非実在系)
5
トルコ軍は人数は多いがロジスティクスを不足している。アラブ軍はロジスティクスはイギリスの補給があるが人が少ない。そこで、鉄道をちょっと爆破し修理させまた爆破し…という嫌がらせを行い消耗させつつ相手を鉄道付近の防衛に張り付ける作戦を考案する。アングロサクソンたるえげつなさがここでも光るが、サイクス=ピコ協定による本国政府の二枚舌外交には憤慨し、イギリスの将来への警告を率直に描いている。これを共有できたのはファイサルらごくわずかであった。苦労人ぶりがやはり出る著者である。2016/05/10
たつや
3
名著と聞いて、興味本位で図書館で借りたが、全5巻ですか。登録は2巻ですが、読んだのは一巻だけです。アラビアのロレンスのほうが読みやすそうなので、そちらを探すことに。2023/10/31