集英社文庫<br> ナポレオン 1 台頭篇

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集英社文庫
ナポレオン 1 台頭篇

  • 著者名:佐藤賢一【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 集英社(2022/08発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087443974

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内容説明

1769年、コルシカ島の貧乏貴族・ボナパルト家の次男として生まれたナポレオンは16歳でパリ陸軍士官学校を出ると、地元の英雄・パオリの親衛隊となる。時はフランス革命真っただ中、コルシカにも革命をと勇み立つナポレオンだったが、過ぎた才知と熱意ゆえ故郷を追われる羽目に。だが、フランス共和国軍の砲兵指揮官として頭角を現し、革命の実力者・ロベスピエール兄弟や派遣委員バラスと知り合う。トゥーロンの戦闘でイギリス軍、スペイン軍に大勝利を収め名をあげるが、情勢は急転。クーデターでロベスピエール兄弟が処刑され、ナポレオンも投獄された。が、男はそこで終わらない。パリが、革命が、彼を求め、ふたたび表舞台へ――。

目次

プロローグ
第1章 成長
第2章 コルシカ
第3章 革命
第4章 パリ
第5章 イタリア
ナポレオン関連年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

91
私が子供のころは伝記と言えばこの「ナポレオン」や「シーザー」が英雄譚としては定番でした。ただ主な戦歴などが書かれていて簡単に読めるものでした。しかしこの佐藤さんの本は三冊でかなりのボリュームがあります。「小説フランス革命」は全18冊ありますがそれに匹敵するような感じがします。この作品ではコルシカ出身のフランス人ということから始まり、イタリア方面へ出兵するまでですがかなりきめ細かに書かれています。ここまで調べるのは大変だと思われますがフランスではかなり資料があるのでしょう。2022/09/15

おにく

40
ナポレオンという人物を思い浮かべると、思いつくのは絵画の中の美化された姿や、往年の輝きを失ったと言わんばかりの皮肉にみちた横顔を思い浮かべます。ドラマチックに生きたナポレオンが、どう決断し、どこで足を踏み間違えたのか、彼の心情に興味があります。彼は若いときから自信家で、他人の意見は自身の案を強調させる意見としか見ていないようなので、晩年の転落は年を重ねて他人の意見を聞かなくなったからではなく、周囲を取りまく人間が変わっていったからではないでしょうか?そうした人間関係に注目していきたいですね。 2022/10/30

タッキー

16
発売当初からずっと読みたくて、ひたすら文庫化を待ってました。この時代のフランスもので著者の作品『小説フランス革命』と合わせて読めば、よりフランスの歴史認識が深まります。ナポレオンもさることながら、他のキャラクターが魅力的に描かれています。ジュノやミュラ、オージュローといった部下のほか、妻のジョセフィーヌも魅力的。しかしなんといってもナポレオン。ものすごい自信過剰。でも、妻に対しては、健気にも手紙をひたすら書くも、振り向いてもらえず。ジョセフィーヌは、ナポレオンのこと嫌いだったのかなぁと思いました。2022/11/18

Mark X Japan

10
ナポレオンの生い立ちから、運の強さを感じます。才気煥発と運の強さで右肩上がりです。☆:3.52022/11/29

しゅー

8
★★「世界でもっとも読まれている伝記はナポレオンのそれだ」という話(ホンマ?)を聞いたことがあるけど、幼少のみぎりの私は読んでいない。長じてからベルバラも読まなかったので、フランス革命周辺の歴史にはトンと縁がなかった。最近になって本書と同じ著者の『小説 フランス革命』を読み、やっと歴史の流れが分かった。この作家さんは地の文まで独白で埋め尽くされている饒舌さが特徴。フランス革命期の小人物たちの群像劇には、その語り口がピッタリだったのだが「英雄」ナポレオンではどうか。一巻だけ読んだところでは、まだ今ひとつか。2022/08/17

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