内容説明
那織を部屋に泊めたことが親にバレた! しかもあいつ、下着をわざと忘れて母さんの目につく場所に仕込みやがったっ!! いや、落ち着け。考えるんだ白崎純。明らかに疑われているが、実際そういうことはしていないんだから。
だがこの一件を知った琉実は言う。
「あの日できなかった続き、しよ?」
そして日増しに積極的になる那織。
「我慢出来なくなったって良いよ」
もう引き返せない場所へと踏み入ってしまった実感がある。だが僕はまだ、どう向き合うべきか答えを出せていない。
そんな中途半端な態度のせいで、那織と衝突して喧嘩に発展してしまう。琉実が仲裁に入ろうとしてくれるが、さらなる一波乱があり……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナギ
53
純が三角関係をどうするか、悩み続ける巻。母は何でもお見通しという感じですが、家族も含めてのお隣さんなんだなぁと感じます。出した結論はそうでもその通りに進ませてもらえるのか?波乱はまだありそう。2022/11/22
よっち
29
那織を部屋に泊めたことが親にバレた純。もう引き返せない場所へと踏み入った実感がありながら、どう向き合うべきか答えを出せない純の想いが定まってゆく第四弾。下着をわざと忘れて純の母の目につく場所に仕込む那織のいたずら。その一件を知った琉実に迫られる純。相変わらずな純と那織の他の誰もついていけない会話が最高で、琉実の後輩に選択を詰め寄られたり、中途半端な態度のせいで那織とのすれ違いに発展する展開でしたが、ほんとみんな面倒くさいな…と苦笑いしながらも、ようやく見えてきた決着をどうつけるのか次巻がとても楽しみです。2022/07/08
わたー
22
★★★★★どちらと付き合うか、結論を保留にした純に対し、さらに苛烈なアプローチをかける双子。そんなドロドロの三角関係にようやく終止符の兆しが…な4巻。序盤から自分のパンツを純の家に置いてみたり、互いに隠れてキスをしたりとエスカレートしていく行為。そんな行為の裏側には彼女たちなりの想いが当然あって、それらを余すことなく摂取できる構成の妙がよかった。それだけに、双子たちから向けられる感情の重みに流されそうになるも、結論を出した純は称賛に値すると思う。だが、まだ波乱が待っていると思うので次巻も楽しみにしたい。2022/07/30
真白優樹
16
夏休みと純の誕生日が迫る中、自分の思いに揺れる純が那織と喧嘩してしまう今巻。―――答えはもう保留できぬ、だからこそ今、答えを。 前巻までとは違い親や後輩と言った周りの者達からの後押しがぐいぐいと来る中、純の一つの決断が確かに物語を動かしていく巻であり。割り切れなさの中に背徳感まで混ぜだした甘さがある中に、何かの終わりが見えてくる巻である。決戦の地は横浜。果たして琉実との思い出もあるその地で純が告げようとするその決断は、割り切れぬ関係をどう変えてしまうのか。その先に待つ光景とは。 次巻も勿論楽しみである。2022/07/09
しん∞SHI−N
15
【保留出来ない恋の答え、一人を選ぶ難しさと葛藤】那織の悪戯が三人の関係に変化を齎す物語。ちょっとした悪戯が思わぬ変化を与える。一番わがままであった事を自覚する琉実。そして、純に那織とした事を全てやって欲しいと懇願する。無茶苦茶な欲求に戸惑う純を取り残すように、積極的な那織の無我夢中なアプローチ。どちらか一人を選んで欲しい切実さと、今のままで中途半端な関係を続けたいと願う純。答えを出さなければ向かう先は泥沼の修羅場。三人の割り切れぬ関係も遂に佳境を迎える中、純の下した決断がどの様な変化を齎すだろうか? 2023/02/11