電撃文庫<br> 恋は双子で割り切れない5

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電撃文庫
恋は双子で割り切れない5

  • ISBN:9784049148213

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内容説明

横浜でのデート。琉実と付き合っていた頃にも行った思い出の場所。あの時と違うのは、今日は那織も一緒ということ。
 7月24日。今日は僕の誕生日。琉実と那織から誘われて、三人で出掛けていた――幼い頃からよく知る家族同然の三人で。昔みたいに。
 だけど、この楽しい時間がもうすぐ終わるということを、僕は知っている。
 今日僕は想いを告げる。
 告白の結果はどうあれ、一つの恋が終わることだけは間違いがない。この関係が崩れてしまうことに、もう戻れないことに対して明確な恐怖がある。
 それでも僕は言わなければならない。
 君が、好きだから。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

36
純の誕生日に琉実と那織から誘われて一緒に向かった横浜でのデート。かつて付き合っていた琉実にとっても思い出の場所で、純が二人に自分の想いを告げる第五弾。双子と純の関係を一度は変えることになった琉実の告白から純と二人で過ごした甘酸っぱい日々。同時に不可避だった葛藤と罪悪感、そして関係性が変わっても些細な部分が目についてしまう三人の距離感。これまで積み重ねられてきた関係性を思えば必然の結末でしたけど、彼女の複雑な思いが面倒くさくても、それは三人の関係性がやはり不可欠だからで、必要なことなんだろうなと感じました。2023/03/10

真白優樹

15
純の誕生日、三人で行く横浜デートの先に純が答えを出す今巻。―――傷つけるとしても、変えるとしても。今こそ答えを。 いつでも、どんな時も。一緒に居たからこそ三人で。そんな三人が二人と1人になる巻であり、一つの答えの結実が確かな苦みと甘みを出している巻である。答えを出しても恋は終わらぬ、人生も終わらぬ。2人と1人になっても、縁は途切れず、別たれない。まだまだ続く彼等のラブコメ。果たしてこの先、どんな日常が待っているのか。結実の先、思いはどこへ踏み込んでいくのか、未来の季節に。 次巻も須らく期待であるべし。2023/03/13

椎名

15
前半で琉実と付き合っていた頃を描いたからこそ、この決着は効く。どちらを選ぶのか、どうして選んだのかをしっかり描写してくれたから納得はできるし、個人的にも嬉しい内容のはずだが、二人と一人の一人が変わってしまったことのつらさを自分まで感じてしまう。しかし、琉実と付き合ったほうがうまくいくかもしれない。うまくいく、そう考えている時点で違うと思うという一文にハッとさせられた。全く同じことを考えていたからだ。そういう風に考えて、決めるものではないのだ。今後どう続けるのかは不安ではあるが、見守りたい。2023/03/12

シャトーブリアン

8
★★★★☆ 三角関係決着─告白の瞬間の負けヒロインの泣顔がわすれられない・・・ 構成が素晴らしかった!琉実視点が語る純と琉実が付き合ってた頃の幸せな記憶。その時も那織の事を大事に思うお姉ちゃんとしての側面がほんとにいいですね。那緒は辛いはずなのに琉実に貸すスカートをちゃんと用意している優しさ。 姉妹で恋を争っていても、ちゃんとお互いの事を想ってる2人はほんとにいいですね。決着はついてしまいましたが今後も3人が仲良く過ごす物語であってほしい。 2023/04/09

まいなな

8
ふたきれ5巻! 素晴らしい。那織と琉実のどちらかを選ぶ緊張のシーンに至るまでの琉実の歴史から始まり、ついにきてしまった選択の瞬間、そしてあの挿絵。青春の痛みや輝きが美しく表現されていたように思う。そこに大きな意思があるからこそその痛みは暗く強く輝いている。そのシーンから那織の良さが出まくったな。可愛すぎんだろ。那織が那織であるその彼女らしさがありながら、若さ溢れる女の子という特性に彼女自身が振り回されている光景はマジで保護者目線で微笑ましい。素直な感情の爆発が読んでいて飽きなかったな。めちゃ面白いわ。2023/04/06

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