ジャンプコミックスDIGITAL 破壊神マグちゃん 9

著者名：上木敬【著者】

集英社（2022/06発売）

• ISBN：9784088830957

内容説明

受験や卒業を前に将来の夢を語り合い、平穏な毎日を願うも、同じ日を繰り返すという現象に巻き込こまれる流々。この事態にマグちゃん達は、新たな邪神の存在に気づき…。破壊神とのスローライフ物語、完結!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[のれん]

文句のない完結巻。年月が経つ描写から別れを意識していると思っていたが、神様にとって人の人生などそれこそ季節が巡る程度の年月なのだ。 誰も悪などいない、ただただ哀しい孤独。でも邪神は人の願いを叶えてきた良き隣人。脆い私たちがいなくなっても、どこかでまた彼らは隣にいてくれる。 きっと彼女も泣いたろう。だが幸せな人生にも終わりはあれど、良き思い出に終わりはない。 彼女の笑顔がその証明だ。 最終回後の錬の恋バナは清涼剤かつ良い補完だが、ラストのラストが一番グッとさせられた。サービス満点人情話、お疲れさまでした。

2022/06/05

[キリル]

第二柱をして見間違うほどの成長と言わしめる恐るべき邪神ナプタークさん、ついに料理人として独り立ち!混沌の六柱、最後の邪神が問いかけるのは「永久の平穏」。誰でも一度は望むこの願い、それは叶わないと知る流々がそれでも目指したい平凡で素敵な願い、そして彼女の願いを叶えるべく最後まで寄り添って迎えた最終話は素晴らしいとしか言えないほど感動的で、マグちゃんの一コマとイズマの一言に切なさで一杯になりました。快眠によいともっぱらの噂の校長ブランドの睡眠薬「ナガバナシ」と田舎から名を轟かす「フジサワ」ブランド。良き外伝。

2022/06/12

[わーぷ]

最終巻。この巻だけでも泣いたり笑ったりの連続で感情がおかしくなりそうです。この作品は読者がマグちゃんのことを知ると同時に、マグちゃんが人間のことを知る物語でもあったのだなと思いました。連載終了は残念だけど、twitterで大反響だった見事な最終回、GIGA掲載の錬視点の外伝、更に単行本のおまけでマグちゃんと瑠璃の描き下ろしと読みたいものは全て読めました。大満足です。

2022/06/04

[S_Tomo🇺🇦🇯🇵]

普通の少女と人類に破壊神と敬われた上位存在との物語も完結。ジャンプ本誌連載最終回までと別冊に掲載された番外編と書下ろしの締めが数ページ。番外編とおまけも混みできれいな終わり方。ネタバレになるので詳しく書かないが、まさかそういう事だったのか！と長年ジャンプをはじめ漫画を読んできたがその「仕掛け」は類を見ないような。きれいに終わっているんでもうこのまま気が向いたときに単行本を読み直す、というのでも十分なのだがアニメでも見てみたいのだが。チェンソーマンのアニメの直後に放送してくれません？本誌連載時のように。

2022/06/05

[こうげつ]

ゆるふわ系邪神コメディのように見えて、たまに覗かせていたシリアスな一面。そのシリアスさに最後の最後で決定的に射抜かれた。こんなにしんどく、それでも「幸せな幕引き」になるとは誰が思っていただろか。錬くん外伝のヘタレ男子のどうしようもないギャグ話ｗと、その根底に流れる邪神たちが作った「きっかけ」も含めて物語の作り方が上手い人なんだと思う。上木敬先生お疲れ様でした。邪神たちと「あの子」の幸せを祈って。

2022/06/03