文春文庫 女と男の品格。 悩むが花

著者名：伊集院静【著】

文藝春秋（2022/05発売）

• ISBN：9784167914424

内容説明

「女を舐めとると、命取られるよ」
「男の本性は失敗することで見えてくる」
男運、裏切り、浮気、離婚、未練、余命宣告、介護、去り際……
世の中、男女の深い（？）話は兎角、謎ばかり。人生経験豊富で
酸いも甘いも噛み分ける人気作家が、あらゆる悩みに答える人生の処方箋。
週刊文春の人気連載「悩むが花」より厳選した第3弾。

※この電子書籍は2017年5月に文藝春秋より刊行された単行本を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[真香@ゆるゆるペース]

人気連載「悩むが花」より厳選した人生相談集。第3弾とは知らずに読んでしまったけど、とても面白かった。酸いも甘いも知り尽くした大人の男の言葉はどれも含蓄に富んでおり、至極真っ当。その中の絶妙な毒っ気とユーモアから、著者の高い人間力が窺える。野暮な質問は「バカモノ」「そんなこと知るか」等、にべもない対応だけど、それでもわざわざ取り上げて回答しているところに優しさを感じる。大人としてはまだまだ発展途上の自分は勉強になることが多くて、久々に読んで良かったと思えた本だった。第1弾と第2弾も読んでみたい！

2020/04/06

[スリカータ]

伊集院静さんの人生相談本。コンパクトだが件数は多い。終始毅然とした姿勢が好ましい。世間の常識という言葉が何度も出てきた。常識とは得体の知れないものだなぁ。

2020/03/07

[chiro]

ふてほど発言がいっぱいだけど面白い。美学を感じる。 好き嫌いが分かれるところだけど、潔くて私は好き。 人生、いろいろ経験した御仁から見ると、「悩むが花」なんだろうな。まだその境地には至っていないけど。

2024/04/18

[ceskepivo]

他人に何かをしてやったという感覚を持つ人間を、わしゃ卑しいとしか思わんしな。

2023/01/02

[然]

今、目の前にあるものだけが、あなたなんじゃない。 過ぎ去ってしまった時間をなんの意味もなかったと思う人間はつまらない生き方をしていたんだろうと。 もう戻れないことはわかっていても、大切にしなくてはならないものを、どれだけ経験できたか。

2024/09/19